京都の和食というと、懐石料理店や高級割烹が思い浮かぶが、それだけじゃない。 おでん、汁もの、寿司、釜飯…と、京都らしさがリーズナブルに味わえる新旧の和食店をご紹介します。#和な京都を味わい尽くす
🍴FOOD
「今日はおでん!」という夜は、京都「蛸長」へ
和な京都を味わい尽くす vol.1

おでん鍋を囲む13席のカウンターに立つのは、カラフルな蝶ネクタイに割烹着姿の河合達也さん。明治15(1882)年から続くこの店「蛸長(たこちょう)」の4代目だ。和食の心得があり、代を継いでからは「私流のやり方でやってます」と微笑む。大根、飛龍頭(ひろうす)、湯葉など約20種が並ぶ品書きには裏ネタも。どれも個々に煮上げ、おでん鍋で温めて供す。屋号の通り、名物はタコ。こっくりとした甘めの味付けだ。「七五三結(しめむすび)」の定番は、このタコの焼きおにぎりにおでんだしをかけて。予約は受け付けていないので、「今日はおでん!」という夜にこそ訪れたい。


フードマニアのおすすめコメント
「おでんのインスタレーションに参加するような感覚。温かく美味しくも、お店のルールに従いおでんとタイマンするような体験ができる」(スタイリスト・早川すみれ)
「その時によってメニューが違う。前回は栗があって、とっても美味しかった。あと、九条ネギがたくさん付いてくるのもうれしい」(グラフィックデザイナー・小池アイ子)
ℹ️
蛸長
住所_京都府京都市東山区宮川筋1-237
Tel_075-525-0170
営業時間_17:30〜20:00LO(おでん売り切れ次第閉店)
休_火水
Photo_Koichi Higashiya Text_Yumiko Nakamoto
