世界的な観光地であり、女子の永遠の憧れ、京都。この街にお引越ししたライターYが、ストリートから神社仏閣まで、初心者目線で見つけた気になるモノやスポット、イケてる人たちなどなど、フリースタイルでご紹介します。前回は「フォーシーズンズホテル京都」。
陶芸+カフェ+アンティーク!紫野の新名所「Donoma Studio」
ライターYの京都通信 チャリで回って見つけた素敵なモノ Vol.23

フレッシュな新緑の季節をへて、いつもより早く梅雨が始まった京都。ここ最近、ニューオープンもたくさんあります。五条から紫野にお引越しして、新たにスタートした「Donoma Studio」もその一つ。

主宰者の陶芸家・齋藤アンドリュウ壮さんは、イギリスで生まれ、ドイツの大学を卒業した後日本へ。友人のツテもあり京都に移り住んでからは、この地に拠点を構えています。

店名の「どのま」とは「土の間」という意味。釉薬には家庭や工場の廃棄物を使うなど、サステナビリティに配慮したモノづくりを進めています。

壁のなんともいえないピンク色は鉄分によるもので、アンドリュウさんの好きな青磁が由来。「Donoma Studio」のテーマカラーとして、内外装のあちこちに使われています。

スタジオは町家を改装していて、入り口を入って手前にカフェ「CHANOMA Café」とショップ、奥が作業場兼ワークショップのスペースに。店頭にはアンドリュウさんの作品も。

カフェでは地元産の食材を使ったフードやスイーツを提供するほか、シェフを招いてのポップアップイベントも開催。私が訪れた日は、東京からやってきたポーランド人のシェフ、Aleksandra Szwałekが翌日のイベントの準備中でした。

イベントのテーマは“火山”だったそうで、テーブルには溶岩みたいなパンがずらりと。

そして2階にはアンティークショップ「Dekobo Kobutsu」も。ご夫婦で営むお店で、土や人の温もりを感じるセレクトは彼らの思い入れ重視だとか。

器に置物、小道具。偶然、私の家にもある花瓶を発見したりして、勝手にご縁を感じてしまいました(笑)。
梅雨の雨音を聞きながらの陶芸体験は、きっと思い出に残るひとときになるはず。静寂に包まれた名刹・大徳寺も、門前のあぶり餅が有名な今宮神社も歩いてすぐですよ。
Photo&Text_Hiroko Yabuki