前回（私と部屋 vol.130）ご登場の兼城さんにご紹介いただいたのは、田口鉄矢さん＆瑠美さんご夫妻。
🛋LIFESTYLE
私と部屋 vol.131 それぞれの居心地が重なる家
信頼する職人との空間づくりと、一生物の家具たち
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田口鉄矢＆瑠美
「夫の鉄矢は〈吉田カバン〉勤務。妻の瑠美は医療従事者として働いています。娘2人と息子1人、そして愛猫のポポと仲良く暮らしています」
田口さんご夫妻の暮らしの3ヵ条
1. 直感を信じる
2. 定位置に戻す
3. 物を大切にする
古いマンションですが、外観や由緒ある飽きのこないデザインに一目惚れし、空室が出るまで数年我慢。入居前に改装しました。リビングはできるだけ広くし、人がたくさん集まれるように。天井にはTIPTOEさんのレモンのオブジェを。どれも可愛くてたくさん揃えたくなります。
大きなラグ探しに苦労しましたが、大阪にあるヴィンテージ＆セレクトショップ「BOW＆ARROW」の店主、遠藤さんが2メートル越えのラグを見つけてくれました。中央にあるボーエ・モーエンセンのハイバックチェアは、長男がいつもゲームをする時、贅沢に座っています。
大きな植物があると安心します。フィカスアムステルダムは購入時より3倍くらい大きくなり、天井につきそう！手前はエバーフレッシュ、左はフィカスベンガレンシス。「phono」で購入したハンス・J・ウェグナーのDaybed GE258は、布を貼り換えながら大事に使っています。背もたれが上がり、ベッドにもなります。
なるべくテレビはつけずに音楽をかけたり、夜は照明を暗くしたり、落ち着いた環境づくりを。レコード棚とチェストは、今は閉店してしまった家具屋さんの作り付け。チェストはキャスター付きで、子供のおもちゃが取り出しやすくなっています。
玄関を入ってすぐにある大きな鉄枠窓。その横にニッチを作り、季節に合わせて陶板をディスプレイ。今は鈴木隆さんの作品。ぴんときた小物たちを並べ、気分によって入れ替えて楽しんでいます。小さな花瓶は友達の手作り。猫は松浦ナオコさん、トーテムポールはtoshiyuki iwaiさん作。ラクダのフライヤーは蚤の市で見つけました。
高台に家が建っていてカーテンなしで過ごせるので、窓からは綺麗に山が見え、風もよく通り、四季折々を感じられます。家にあるファニチャーはヴィンテージショップで選んだものや、家具屋さんにオーダーメイドで作っていただいたものばかり。
高校生の娘の勉強机。もともと家にあったアルネ・ヤコブセンのセブンチェアに合わせて「fig furniture and deco」さんに作ってもらいました。本人は最近、一丁前にここでメイクをしています。いつか大人になって家を出ても、デスクとして連れて行って欲しいな。吊り下げ照明はルイス・ポールセン。内側のオレンジがポイント。
引越しの決め手となった出窓。温室みたいに植物が育ちます。冬は寒くて夏は暑いので、あまり長く座りませんが、夜に1人でお茶を飲みながら雑誌を見るのに使ったりする憩いの場所。ベタ塗りされた白い鉄枠と、すりガラスから青空が透ける感じが合わさり、とても良いです。
10年前に最初のリノベーションをし、ゆくゆくは壁で仕切れるよう、まずは大きな寝室を作りました。数年が経ち、主寝室＋子供部屋2つを作りたかったのですが、スペース的に長男の部屋は広くとれず。その代わりにベッドを高くして秘密基地のようにしたら楽しいかなと。「fig furniture and deco」さんと相談し、ロフトベッドを作っていただきました。
田口さんご夫妻の紹介する次回のゲストは、遠藤昭彦さんです！
Edit&Text_saori uemura
