平成元年生まれのオタク4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、わいわいトーク!メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで登場します。
今月は、GINZA11月号(10月10日発売)「銀座を遊ぼう!巡ろう!」特集から連想し、「劇場の街」日比谷〜銀座の思い出や、観劇前後の過ごし方について、かんさんともぐもぐさんがお話します!
劇団雌猫の“幕間におしゃべり” vol.05

平成元年生まれのオタク4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、わいわいトーク!メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで登場します。
今月は、GINZA11月号(10月10日発売)「銀座を遊ぼう!巡ろう!」特集から連想し、「劇場の街」日比谷〜銀座の思い出や、観劇前後の過ごし方について、かんさんともぐもぐさんがお話します!


すっかり気温も下がってお散歩にぴったりなこの季節、GINZA本誌ではなんと「銀座」特集号とのこと!雑誌名と同じ特集テーマってなんか胸熱じゃない?
わかる。アニメの最終回タイトルが作品タイトルそのもの、みたいなワクワクある!(笑)しかも7年ぶりのテーマなんだって~! 読むのが楽しみ。


きっと一般的には「ショッピングの街」の印象だけど、アイドル、舞台、ミュージカルオタク的にはなんといっても「劇場の街」だよね。すてきなショッピング情報は本誌におまかせして、私たちは銀座周辺にまつわるオタ活の思い出やおすすめスポットを語っていこうと思います。
かんもだと思うけど、よく演劇やミュージカルを観る人たちは銀座ど真ん中というよりは、少しはずれた日比谷方面に生息してるんだよね。「東京宝塚劇場」、「日生劇場」、「シアタークリエ」……本当に劇場が密集しているエリア! そして今は建て替え中だけど、有楽町の方にいくと「帝国劇場」があって、ライブや観劇がある日は、朝から晩まで日比谷にいて、合間に銀座へ時間つぶしに繰り出すのが日常だったな~。


私もそう!もぐもぐさんはマチソワ(※)する日って、合間の待機時間ってどう過ごしてた?夕方15時くらいに1-2時間ぽっかりと空いたりするじゃない。
※マチソワ=昼公演(マチネ)と夜公演(ソワレ)を両方観劇すること
俳優でもないのになぜか「待機時間」が発生する(笑)。私が特に日比谷に通いまくっていたのは数年前なのでもう閉店しちゃったけど、シアタークリエの入っているビルにあった「MUJIカフェ」が好きだったな~。2階にあって、ガラス張りで「東京宝塚劇場」が眼下に見えるの。ミッドタウンからシャンテにかけて広がっている石畳の道まで含めて景色がすてきなんだよね。


私はそのカフェ、ずっと外から見上げて憧れてたよ(笑)。私は基本ソロ観劇なんだけど、一人では入りづらくて、お友だちと観劇している人だけが入れる特権のように感じていた。
ちょっと上品な雰囲気があるんだよね、そう思わせるくらい素敵だった!ただみんな考えることは同じで、あの辺って時間をつぶしたい&すぐに友だちと感想を言い合いたいオタクたちがカフェを探しているから、結構混んでて。


そうなの!私、当時は存在に気づいていなかったんだけど、今なら、劇場から銀座に向かうのとは反対側に進んで、日比谷公園の中にある図書館に行くと思う!土日も開いているんだよ。
「日比谷図書文化館」だ!外からは目立たないし、わざわざ行かないとわからない場所だよね。窓が大きくて、公園の緑が見えて気持ちいい。コーヒー買って公園でおしゃべりもいい!


そうそう、建物の中にもカフェあるよ。あと、これは時間潰しって感じではないけど、地下に「日比谷コンベンションホール」っていうのもあって、結構面白い講演をやっているの。この前は、「東京国立博物館」の職員さんが、大奥で着られてたお着物を刺繍や染めの観点から解説する企画をやってたよ。日比谷に頻繁に通ってた時にもっとこの施設を活用したらよかったな〜と思ってる。あ、そういえば突然だけど、日比谷公園には「伊達政宗終焉の地」があるんだよ。
へえ~そんな文化的な……と思ったら、急カーブすぎるよ?(笑)仙台のイメージが強いけど、亡くなったのは日比谷だったんだ。てか、かん伊達政宗好きなの?


ごめん、ほとんど知らない…(笑)でも、キャラクター好きとして、宮城県のご当地キャラクター「むすび丸」はチェックしてる。海苔みたいになっている部分が、口なのか、本当に海苔なのか、ずっと気になってるよ。
……ほんとだ、今調べたけどたしかに口か海苔かわからない。って話がそれてしまった。日比谷公園方面には行かなかった当時のかんは、当時どんなことして過ごしてたの?


毎回ではないんだけど、観劇の合間や前後に日比谷シャンテの中にある「キャトルレーヴ」(宝塚歌劇のグッズショップ)でポスターや大判写真を買って、それをテクテク銀座まで持って行って額装してもらうのが本当に好きだった。
額装!?すごい!写真って買うと袋やアルバムに入れっぱなしになっちゃうけど、ちゃんと額装して飾るのは特別な感じがしていいね。「伊東屋」とかでやってもらうの?


確かに伊東屋でもやってもらえるはず!私は、銀座三丁目にある、「誠美堂」さんという老舗の額縁専門店に行っていたよ。たくさん並んでいる在庫の中からお気に入りの額縁を選んでレジに持っていくんだけど、混雑状況次第ではマットカットもその場でしてもらえて当日持ち帰れる。作業してもらう数十分、周りの食器屋さんを冷やかしつつ待ってたな。
その日に持ち帰れるんだ、素敵なおみやげ! 私もやってみようかな~歌舞伎座の近くか。


そうそう。あと、すぐその近くに「東京アートセンター」っていう場所もあって、そこでは機織りのワークショップを受けられるんだよ。足踏みタイプの機織り機で、かわいいハンモックバッグやコースターを作れるの!いつもボタンとかちょっとしたもの買うだけなんだけど、いつかワークショップ受けてみたい憧れの場所なんだ。
ほんとだ、修学旅行で体験するような本格的な織り機。クラフト好きな読者さんはぜひチェックしてみてほしいね。あとは最近だと、かんと有楽町朝日ホールで一緒に落語見たよね。


行ったー!私の推しの柳家さん喬師匠が出ていたホール落語につきあってもらったんだよね。もぐもぐさんは有楽町にもよく出没してるイメージ。
うん、国際フォーラムでアイドルのライブを観たり、「Nintendo Switch2」を探しに有楽町の「ビックカメラ」行ったり、何気に有楽町方面にもお世話になっている。さっきも話に出てきた伊東屋をはじめとして、大きなロフトやハンズなんかもあるから、観劇の感想を書くファンレターのレターセットを探すのも定番。


銀座を中心とした周辺エリア、ランドマークが次々出てくるから気づいたら結構な距離歩いてない?
わかる。銀座そのものも楽しいけど、日比谷や有楽町はもちろん、なんなら丸の内、日本橋、築地まで意外と歩けるよね。周りがにぎやかだから距離を感じない。電車だと通り過ぎちゃうような駅と駅の間に、大行列の老舗のお店がいきなり現れたりするのもおもしろい!


あとそうだ、どうしてもアンテナショップの話がしたい!!もぐもぐさん、どこ推し?私はね、茨城!!!!!
かんがアンテナショップにそんなに熱量あるとは知らなかったよ(笑)。私はね、歌舞伎座の近くにある「いわて銀河プラザ」が好き。期間限定で、牛乳瓶入りの新鮮な高級ウニが売り出されるの。入荷はSNSで告知されるけど結構すぐに売り切れちゃうんだよね。お店は広くて、海のものも山のものもあって楽しいよ~。


え〜〜行ってみたい。岩手は三陸もあれば岩泉も、盛岡冷麺もあるし強いな…!私の推しの茨城は「イバラキセンス」っていう名前のお店なんだけど、東京の他の店ではなかなか見ない、干し芋と納豆のレア銘柄が集まってるのが最高なの。
「イバラキセンス」って店名も良いな。今お店の外観を調べたらめちゃくちゃおしゃれでびっくり!秋限定の栗のパフェとかもあるんだ。アンテナショップってレストラン併設のところも多くて、広報のためにやっているからか、立地と食材のわりにお安めなことも多い。


なるほど、そういうことか!利益は最低限で運営しているパターンね。そういえば店員さんに聞いたんだけど、干し芋って収穫してすぐじゃなくて、干して貯蔵させる時間が必要だから、今年の新芋が干し芋として店頭に並ぶのは12月くらいだって。おいもって秋のイメージだったけど冬。
干し芋って正直あんまり食べたことないけど、気になる。食べ比べとかしたい!アンテナショップの店員さんに情報もらいながら選んだら楽しそうだね。人に聞いたシリーズでいうと、以前私たちが『一生楽しく浪費するためのお金の話』という書籍でご一緒したファイナンシャルプランナーの篠田尚子さんいわく、手土産を買うなら「銀座三越」のデパ地下がおすすめらしい。新宿の「伊勢丹」は、ポップアップも多くてトレンドに強いけど、「銀座三越」はセレクトがしっかりしていてハズさないんだって。


へ〜それはいいね。「新宿伊勢丹」のデパ地下はすごい人の数だけど、「銀座三越」は混雑状況も少しは落ち着いていそうだ。
あと私もその時調べて知ったんだけど、「三越」や「伊勢丹」には「フードアテンディングカウンター」というのがあって、食のプロであるスタイリストさんが「ここでしか買えないもの」や予算など、こちらの希望にあわせて詰め合わせ等を提案してくれるらしい!


オタクの手土産力が上がってしまう。銀座周辺はめちゃくちゃ馴染みがある一方で、銀座ど真ん中は敷居が高く感じて気後れしていたけれど、いつかチャレンジしてみたいな!
そして逆に、銀座しかウロウロしないという方は、ぜひ足を伸ばして日比谷にも遊びにきてください。観劇の民より!

Illustration_Maiko Sugiyama