〈アー・ペー・セー/A.P.C.〉が2023年にスタートした「ワークショップ(WORK SHOP)」をご存知? フランスから来日したブランドのチームと共に手を動かし、もの作りを楽しむイベントだ。刺繍、タイダイ染めに続く第3弾として11月、バッグチャーム作りのワークショップが東京で開催。イメージ&コミュニケーション担当のカミーユ・モフロワ・トゥイトウ氏へのインタビューと共に、イベントの様子をお届け。
〈A.P.C.〉で自分だけのバッグチャーム作りを体験
もの作りを促す「WORKSHOP」で目指すものとは?

「A.P.C. LUCKY CHARMS WORK SHOP」と題した今回のワークショップは11月23日と24日の2日間、抽選で選ばれた顧客を迎え、日比谷店と青山店でそれぞれ開催。用意されたポリエステルコードや留め金、レターキーホルダー、レザータグ、毛糸、ペイントなどを自由に組み合わせて、1時間半ほどをかけてバッグチャームを各々制作していく。

ブランドのチームと近い距離感で手を動かし、自分だけの一点を作り上げるワークショップ。〈A.P.C.〉のファンにとっても夢のようなイベントだが、このプロジェクトを開催する目的とは? カミーユ氏に聞いてみた。
「ワークショップという形式は、参加者一人ひとりが自分らしさを表現する機会で、自然と会話を促します。自ら手を動かして作業することが、どれほど価値ある体験であるかは、毎回寄せられる反響が物語っています。創造性はデザイナーだけのものではなく、もの作りの過程そのものにピュアな喜びがある。自分で作り上げた、〈A.P.C.〉のコレクションには存在しない一点物を手にして帰る。一人ひとりにとって親密で、形と記憶に残る特別な体験なんです。また、一緒に作業する時間を過ごすことで、参加者が本能的に惹かれる素材や仕草など、今後のプロジェクトについて考える際のヒントを得ることもあります。もちろん、目にしたものを直接取り入れるというわけではなく、『何が魅力的で、何が今の時代に響くのか』をより深く理解するための手がかりとして」
1987年に「Atelier de Production et de Création(製作と創造のアトリエ)」の頭文字を取ったブランド名で設立された〈A.P.C.〉。製作と新鮮な発想、どちらが欠けても魅力的な洋服は生まれない。創業よりブランドが大切にする2つのコンセプトを、ワークショップはまさに体現しているのだ。
十人十色!
参加者のバッグチャームSNAP
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Photo_Kanta Torihata Text_GINZA
















