GINZA特別編集ムック『22時の冷蔵庫 小さな夜のおやつレシピ44』好評発売中!記念のスペシャル対談はこちらから。
22時に開ける冷蔵庫は明日からの元気をくれる宝箱だ。ほんのちょっとしたご褒美が入っている。自分を励ますために、今日もまた扉を開ける。
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22時に開ける冷蔵庫は明日からの元気をくれる宝箱だ。ほんのちょっとしたご褒美が入っている。自分を励ますために、今日もまた扉を開ける。
家にいても暖房のないところにくると、足先から冬将軍の厳しさを問答無用で突きつけられる季節になった。
用事が終わると、わ〜!と小走りで暖をとりにいく。
コートを着ず身軽に出かけていたのが、ついこの間だったなんて嘘だったんじゃないかと思ってしまう。
ここまでの寒さが続くと、ほんのすこしだけでも季節を巻き戻したくなる。
タイムマシンが開発されるまではどうにか自分をごまかしながら乗り越えていこう。
そのごまかし方のひとつが食べものだ。
冬になる前に旬を迎えているものをいただくことで気分だけでもその季節に浸る。
・牛乳(お好みで豆乳でも)…200ml
・無花果ジャム…小さじ山盛り1(甘めが好きなら多めに)
・きなこ…小さじ1
牛乳をマグカップに注いだら電子レンジで1分〜1分半ほど温める。
今日はどのマグカップを使おうかと悩む時間も楽しみのひとつ。
ほわりと湯気が立つくらいに温まったら、ジャムを投入。
秋を思い出させてくれる無花果のジャムだ。
最近はいろんな果物のジャムが出ているので、いつでも季節を感じられるようになったのがとてもうれしい。
くるくるとかき混ぜてジャムを全体にとかしたら仕上げにきなこをまぶす。
この香ばしさがさらに秋らしさを演出してくれるのだ。
やさしい甘さのホットミルク。じんわりとあたためてくれてどこか安心感がある。
大好きな無花果の香りに満たされて、ちょっとだけ寒さを忘れる。
ジャムを変えて他の季節を思い出すのもいいかもしれない。
次は思い切って夏を味わってみようかな。
広告、ウェブ、雑誌、アパレルなどを中心に活動中のファッションイラストレーター。
主なお仕事にファッションブランド「KEISUKE YOSHIDA」とのコラボレーションなど。
instagram: @natsuki_kurachi
2019年にスタートしたこの連載「22時の冷蔵庫」が、GINZA特別編集ムックとして一冊にまとまりました。
発売日:2022年9月26日
価格:1,300円(税込)
文:西村隆ノ介
絵:くらちなつき