2020年9月19日(土)から10月18日(日)にかけて「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020」が開催。京都市内にある14箇所の会場にて作品が展示される。今回は、遠藤克彦建築研究所が空間演出を担当したウィン・シャによる『一光諸影』にフォーカス。
🎨CULTURE
「KYOTOGRAPHIE 2020」が開催。遠藤克彦建築研究所が手がけるウィン・シャの展示に注目
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毎年春に行われていたが、今年は異例の秋開催となった「KYOTOGRAPHIE」。「目に映るもの」「想像して見るもの」を意味する“VISION”をテーマに掲げ、国籍を問わない10人のアーティストが出展する。
今回取り上げるのは、香港出身のウィン・シャによる『一光諸影』だ。同氏は、映画監督ウォン・カーウァイの元専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーとして知られるアーティスト。京都室町で280年の歴史を持つ帯匠「誉田屋源兵衛」の「竹院の間」を舞台に、2000年公開のロマンス映画『花様年華』のスチール写真や、初公開のものを含む映像作品が並ぶ。
遠藤克彦建築研究所が担当した空間演出も見どころ。奥行きのある「竹院の間」の構造を利用し、写真や映像が一直線に配置される。“帯”のように一筋に連なった作品に沿って奥へ進むことで、ストーリー性のある『一光諸影』の世界観を堪能することができる。
アート作品と空間デザイン、そして、京都の建造物を一度に楽しめる「KYOTOGRAPHIE」。この贅沢な機会をお見逃しなく!
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2020『ウィン・シャ / 一光諸影』」
Text: Koki Yamanashi