2月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新譜をご紹介。
G’s MUSIC REVIEW 時代やジャンルを越えて音楽を旅する、キャット・パワーの3枚目『カバーズ』etc.

『カバーズ』
キャット・パワー
30年以上のキャリアの中で常に進化し、後進のアーティストにも刺激を与え続けるキャット・パワー。旅をテーマにしたオリジナルの前作を経て、時代やジャンルを越えて音楽を旅する3枚目のカバー作品をリリース。ステージでも歌ったフランク・オーシャン、ラナ・デル・レイやビリー・ホリデイら時代の空気を歌にした新旧の女性シンガーの楽曲、自身のオリジナルにも手を加え収録。曲を再解釈することで生まれる他者や彼女の過去との対話が沁みる。
(Beat Records / Domino)
『ナイト・コール』
イヤーズ&イヤーズ
2021年春からオリー・アレクサンダーによるソロ・プロジェクトと して再始動。得意とするダンサブルでアンセミックなナンバー満載、 快楽主義的で逃避的だと本人が語る3作目のアルバムが到着。前作のヒット以降、エルトン・ジョンやカイリー・ミノーグとのコラボや、イギリスでは社会現象にもなった人気ドラマシリーズ『IT’S A SIN』の主演を務めたことで俳優としてもひと回り大きくなったオリーの、節目となるアルバム。
(ユニバーサル ミュージック)
『Voyage』
okkaaa
ミュージシャンを軸に文筆家などさまざまな分野で才能を発揮する1999年生まれのオッカー。クリエイティブの根にあるのはインディペンデント精神で、アートワークも含めセルフプロデュース。宅録の浮遊感のあるベッドルームポップは心地よいウィスパーボイスが印象的だが「家で録っていて大きな声が出せない」というのが理由のひとつで、どこまでもナチュラルに自分を表現する姿勢に共感。既存の楽曲に新曲を加えた初のフルアルバム。
(Virgin Music Label and Artist Services)
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Recommender: 奥浜レイラ
音楽・映画まわりのMC。個人的21年ベストアルバムはLittle Simz。アーティストはDry Cleaningが優勝。