モード界をリードするブランドが、いま注目するクリエイターとは?コレクションを発表する場や文化のサポート事業を通じてタッグを組む、覚えておきたい最先端の才能を紹介する。
🎨CULTURE
ルイ・ヴィトンが注目するクリエイター「フランク・チョウ」 アイデンティティを大切に
LOUIS VUITTON
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Frank Chou
プロダクトデザイナー
ルイ・ヴィトンは2012年より〈ルイ・ヴィトン オブジェ・ノマド コレクション〉というインテリアを展開。毎年国際色豊かなトップデザイナーたちとコラボレーションしている。昨年12月にデザインフェア「デザインマイアミ」で発表されたばかりの新作のひとつが、中国出身のフランク・チョウと制作したアームチェア&ソファ 〈Signature〉。室内用の他、オブジェ・ノマド初の屋外での使用に特化したヴァージョンがあり、ルイ・ヴィトンの防水性に優れたキャンバスと、イタリアの家具ブランド〈パオラレンティ〉製の生地Brioが張られている。ソファの幅は約3メートルあり、4人がゆったりと腰かけられるサイズ。
左から ¥7,810,000、¥4,961,000(共にルイ・ヴィトン | ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
アイデンティティを大切にしながら
世界に通用するデザインをめざす オブジェ・ノマドに初参加したフランク・チョウとはどんなデザイナーなのか。 Q 本コレクションにはどのような印象がありましたか? A 美しさと実用性、歴史と夢、職人技とモダニティが絶妙なバランスで共存しています。世界的に見ても非常にユニークだと思っていました。 Q デザインを担当することになった経緯は? A ルイ・ヴィトンは以前から私たちのデザインに注目してくれていて、家具が店舗にディスプレイされたこともあったんです。昨年今回のプロジェクトを提案された時は興奮しました。もちろん快諾しました。 Q ルイ・ヴィトンとの仕事はいかがでしたか? A 彼らはプロフェッショナルで、何事も非常にスムーズでした。仕事を進めるうちに、ルイ・ヴィトンはデザイナー自身の信念や個性を尊重してくれることがわかりました。 Q 〈Signature〉のデザインについて教えてください。 A このプロジェクトでは、自分たちのアイデンティティについてさらに深く考えることを目指しました。中国・雲南省の棚田の重なりをまず思い浮かべましたが、他の多くの国や地域にも似たような地形があります。アリゾナ州アンテロープ・キャニオンの自然が造り出したフォルムなども参照し、視野を広げていきました。 Q いつもどのようなところから創作のヒントを得ますか? A たとえば、情報、考え方、行動の仕方など、どんなものでも着想源になりうると考えています。とくに自然の力にはもっとも惹きつけられ、刺激を受けます。 Q 今後の活動プランは? A 私たちはデザインを通してその時々の問題を解決し続ける必要があると考えているので、特定のものや目的に固執しないようにしたいです。そして、今後は活動の場をプロダクトデザインの分野に限定しないかもしれません。それが何であるか、現代中国にどのような影響を与えることができるのか、実践しながら探っていければと思っています。
世界に通用するデザインをめざす オブジェ・ノマドに初参加したフランク・チョウとはどんなデザイナーなのか。 Q 本コレクションにはどのような印象がありましたか? A 美しさと実用性、歴史と夢、職人技とモダニティが絶妙なバランスで共存しています。世界的に見ても非常にユニークだと思っていました。 Q デザインを担当することになった経緯は? A ルイ・ヴィトンは以前から私たちのデザインに注目してくれていて、家具が店舗にディスプレイされたこともあったんです。昨年今回のプロジェクトを提案された時は興奮しました。もちろん快諾しました。 Q ルイ・ヴィトンとの仕事はいかがでしたか? A 彼らはプロフェッショナルで、何事も非常にスムーズでした。仕事を進めるうちに、ルイ・ヴィトンはデザイナー自身の信念や個性を尊重してくれることがわかりました。 Q 〈Signature〉のデザインについて教えてください。 A このプロジェクトでは、自分たちのアイデンティティについてさらに深く考えることを目指しました。中国・雲南省の棚田の重なりをまず思い浮かべましたが、他の多くの国や地域にも似たような地形があります。アリゾナ州アンテロープ・キャニオンの自然が造り出したフォルムなども参照し、視野を広げていきました。 Q いつもどのようなところから創作のヒントを得ますか? A たとえば、情報、考え方、行動の仕方など、どんなものでも着想源になりうると考えています。とくに自然の力にはもっとも惹きつけられ、刺激を受けます。 Q 今後の活動プランは? A 私たちはデザインを通してその時々の問題を解決し続ける必要があると考えているので、特定のものや目的に固執しないようにしたいです。そして、今後は活動の場をプロダクトデザインの分野に限定しないかもしれません。それが何であるか、現代中国にどのような影響を与えることができるのか、実践しながら探っていければと思っています。
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Frank Chou
中国・北京育ち。2012年北京でフランク・チョウ デザインスタジオを立ち上げる。伝統的なものと現代的なもの、中国的なものと国際的なものの融合をめざす。
Text&Edit: Itoi Kuriyama