ak: まずはじめに簡単にストーリーズの概要を説明いただきたいのですが、どれぐらいの方が利用しているんでしょうか?
三島: Instagram のストーリーズはちょうど8月で一周年を迎えます。世界中で毎日2億5000万人がストーリーズを使っていて、Instagram 全体としては毎月、全世界で7億人が利用している状況ですね。
ak: 私もストーリーズがローンチされてから使いやすさと24時間で消えてしまう気軽さが心地よく、そればっかり利用するようになっちゃいました。気軽にフォロワーに「今何してる」を伝えられるけど、気がつくと全部消えていてちょっと悲しい気持ちになることもありますが・・・。逆に通常の投稿で何をアップしたらいいのか分からなくなってきているストーリーズ難民です。笑
三島: 通常の投稿フィードとストーリーズの使い分けに関してはユーザーの皆さんの使い方を見て、私たちが勉強させていただいている部分もすごくあるんです。特定のテーマを持って写真や動画を投稿されているユーザーさんも多いので、ストーリーズの登場によって通常のフィードは一貫性を持って投稿しやすくなったと思います。
ak: 本当に残したいものだけをフィードに残して、ストーリーズにはオフショットや、関係のないご飯のショットなんかをアップして、と、「本音と建前」じゃないですけど、オンとオフの両側を見せることによって、より人間らしさが見えて親近感が生まれるようになった気がします。ところで、編アシkt(本日のカメラマン)は Instagram (@canna.t)を上手く使い分けてるよね。
kt: 普段フィルムで写真を取っているので、通常の投稿には基本的にフィルムの写真をアップしています。ストーリーズでは自撮りの変顔とか、一人で飲んでるときの状況とか(笑)。 意識している訳ではないのだけど、自然と使い分けているのかも。
ak: フィードのすごい綺麗な、繊細な光の写真に対して、ストーリーズで一人飲みという。
三島: アーティストやクリエイティブな仕事をされている方々は、ktさんの様にポートフォリオ的に Instagram を使っている方がたくさんいますよね。そういったアカウントが、ストーリーズで見せるオフショットっていいんですよね~。私も世界的に有名なフォトグラファーのアカウントをフォローしているんですが、ストーリーズを見ると「この人、二児のパパだったんだ」とか「日常はこんな感じなんだ」っていうのがわかって、より親近感が湧くというか。
ak: 確かに通常のフィードって連投にも気を使うので、旅行で撮った写真をみんなにシェアしたいとき何枚もアップするのはちょっと、という時はストーリーズでカジュアルにシェアしてます。いいねも押さなくていいので、見る方も気軽に見れますよね。スタンプやペン、フェイスフィルターなどのクリエイティブツールがたくさんあるので、フィードではできない崩した遊び心のあるビジュアルコミュニケーションができるのがなんといっても楽しい。
Instagramコミュニティ・マネージャーの三島英里さん
三島: ストーリーズの動画は上限が15秒。気軽に撮れて、見られるように設計してあります。見るときも横にタップ&スワイプでスライドショー形式で流れているので、サクっとフォローしている人の様子を動画で見るときはフィードよりもストーリーズのほうが使い勝手がいいという声も多いんです。
ak: 自然と動画が取りたくなるようなユーザーインターフェースになっているんで、ぱっと開いた時にiphoneのカメラ機能よりもストーリーズのカメラを立ち上げるようになった気がします。画面をいっぱいに使っているので、臨場感のある映像がとれますね。伝わる量が違う気がします。どのような経緯でストーリーズが開発されたのでしょうか。
三島: サービスが始まった当初は、普通の写真に雰囲気のあるフィルターをかけて気軽に投稿するアプリだったのですが、利用者が増えていくにつれて「インスタって写真をキレイにとって投稿する、おしゃれな人向けのアプリ」というイメージが強くなったり、「キレイ」なものしか挙げられないような空気感がでてきて「ハードル高くなっちゃったよね」という意見をよく聞くようになって。もっとカジュアルにできるスペースがほしいという要望を頂いて、それに答える形でストーリーズが登場しました。一番キレイな残したい部分はフィードで。それ以外の楽しい部分はストーリーズでシェアしてね、というメッセージが込められているんです。
ak: なるほど。たしかにある時期、「インスタって意識高い系の人しか参入できないアプリ」って言われていた空気感、わかります! 適当なご飯もセルフィーも、何でも載せられるようになりたい、という要望がストーリーズが生まれた一因なんですね。

つづく
次回は夏フェスで使えるInsta Tipsをご紹介