日本初の現代アートを専門とする公立の美術館、広島市現代美術館が今年の3月にリニューアルオープン。貴重な所蔵作品から有名建築家が設計した館自体もお見逃しなく。
🎨CULTURE
アートまみれの旅をしたい。広島のNEWな美術館

広島市現代美術館
日本で初となる、現代アートを専門とする公立の美術館として1989年に開館。2020年より約2年3カ月にわたる改修工事を経て、今年の3月にリニューアルオープンをした。“ヒロシマ”をテーマにした制作委託作品を多く所蔵しており、奈良美智の[Missing in Action ─Girl meets Boy─]や草間彌生の[よみがえる魂]などがある。再開にあたり特別展として全館を使用した『Before/After』を開催。改修という状況を着想源にし、多様な作品を通じて出来事の「まえ」と「あと」を想起させる展覧会だ。展示には本邦初公開となるシリン・ネシャットの作品なども。
広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1|地図 TEL:082-264-1121 営:10:00〜17:00(入場16:30まで) 休:月 黒川紀章が設計した建物も必見。
下瀬美術館
瀬戸内の多島美を望む、自然豊かな地にオープン。ジャンルを超えた幅広いラインナップが特徴で、大木平藏の雛人形や雛道具、北大路魯山人の陶器などの日本の工芸から、アンリ・マティスの西洋絵画まで。館長である下瀬ゆみ子さんと、その両親が半世紀をかけてコレクションをしてきた、約500点におよぶアートが収蔵されている。建物の設計は坂茂が手がけ、8つのキューブからなる世界初の可動展示室や、館内で展示もされているエミール・ガレの作品のモチーフとなった植物を集めた庭も見どころ。空間そのものも芸術として楽しめる場所になっている。
下瀬美術館
住所:広島県大竹市晴海2-10-50 |地図
TEL:0827-94-4000
営:9:30〜17:00(入館16:30まで)
休:月
望洋テラスからは宮島も望める。
Text:Erina Ishida