文化的活動の担い手として波に乗る方々に、今年これまでに触れた中で印象的な作品ベスト3を聞いた。以前からある本や映画でも、読んだり観たりしたのがこの半年ならOK!独自の視点に興味津々だ。短期連載「2024年上半期のマイベストカルチャーを教えて!」第5回は、ダンサー・俳優のアオイヤマダさん。
アオイヤマダさん、2024年上半期のマイベストカルチャーを教えて!
映画
『14歳の栞』
今年の4月、夫に誘われて渋谷の映画館で観賞。とある中学校2年生が3年生になるまでの3カ月を密着したドキュメンタリー映画で、大人と子どもの間で葛藤する14歳ならではの心情が映し出されています。家と学校での居場所の見つけ方など、自身や他者と向き合い、自分なりの答えを見つけていく姿に、かつて私にもあった心のゆらぎや、当時のクラスメートのことを重ね、どこか懐かしく、ありがたい気持ちになりました。あらためて、誰も同じ者はいない、人間みんな違うんだと、当たり前のことを再認識させられました。
Text_Fumika Ogura