喫茶店を訪れるとき、いつも無意識に緑のある道を選んでしまう。そのほうがお茶の味が倍増するし、散策も楽しいから。そんなことを思っていたとき、頭の中にユーミンの『緑の町に舞い降りて』が聞こえてきて…。盛岡に到着するときめきを描いたこの曲。中学の頃に聴いて以来、盛岡は緑に囲まれた外国のような町なんだろうと思っていたけれど。「だったら、いい喫茶店もたくさんあるはず」と、この夏“ 初盛岡 ”してきました。東京駅から新幹線でほんの二時間。ドアが開いた瞬間、深緑のいい匂いが体の中に。四方を山に囲まれ三つの川が流れる盛岡は、まさに緑の町だったのです。しかも喫茶店だけでなく、古き良き西洋建築や文学の足跡も多く、外国のような情緒も!昭和の喫茶店を紹介しながら、その店で聴きたくなる名曲を水原空気がレコメンドする連載。Vol.27は盛岡の喫茶店案内です。
前回訪れたのは、新丸子の「まりも」。