あんなに暑い夏だったのに、いざ終わってしまうと思うと、なんだかさみしい。汗ダクになったぶんだけ、心にポッカリ穴があくのです。晩夏。夏の終わり。その言葉を聞いただけで、 なんとなくセンチメンタルな気分になる。春夏秋冬を人生にたとえるなら、夏は青春。晩夏は青春の終わりの暗示なのかもしれない。そんなとき、あなたならどんな歌を聴きますか?過ぎゆく夏を惜しみながら聞きたいエレジーを一曲教えてください。
崎山蒼志が選ぶ、エレジーな一曲
詞・曲●向井秀徳
夏の終わりって、何かが終わってしまったと思う季節だなって。冬は、終わっても春がやってくる。何かが始まると思えるんだけど、夏は終わるとホントに終わり。哀しい気分になるんです。だから、夏の終わりというと、ナンバーガールの「トランポリンガール」を思い出します。
ナンバーガールが大好きなんです。向井秀徳さん(現ZAZEN BOYS)は神のような存在で。ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんと並んで2大神。僕にとっては。いつかお会いしたいと思うんですけど、なんもしゃべれないと思います、きっと。
お父さんが洋楽とか渋谷系の音楽が大好きで、お母さんがビジュアル系好き。ちっちゃい頃から80年代90年代の音楽を聴いて育ったんです。4歳11カ月でギターを習い始めたんですけど、お母さんが大好きなthe GazettEというビジュアル系バンドに憧れたから。僕もギターを弾きたいなって。それで、小3のときにSEKAI NO OWARIがすごく流行って。こういうのもいいなあって自分からいろんな音楽を探して聴くようになりました。最近は、フィッシュマンズを聴きはじめました。「救われる気持ち」はいい曲だなあって。ハマってます。
夏にやりたいこと……そうだなあ、お祭りに行ったことがないんで行ってみたいですね。花火大会とか。え、恋ですか?憧れはあるんですけど(笑)。でも、女の人ってみんな大人っぽいじゃないですか。男は、つるんでワイワイするかひとりでいるかだけど、女の人は全員とほどよくしゃべる。社会性があるというか。男とは全然違うんだなあって。
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崎山蒼志
シンガーソングライター。2002年静岡県生まれ。5月に『日村がゆく!』(AbemaTV)に出演し独特なメロディと詞世界に話題騒然。現在の持ち歌は300曲。MV「夏至」「五月雨」公開中。