“世界一有名なクマ”といわれる「クマのプーさん」。まるいおしりやおなかを見るだけで、顔がほころんでしまう。これだけ長い間、子どもから大人まで世代を超えて魅了し続けているのはなぜだろう。
「枝には、ハチミツのつぼが10ならんでいて、そのまんなかに、プーが…」、『クマのプーさん』第9章、E.H.シェパード、ラインブロックプリント・手彩色、1970年 英国エグモント社所蔵 © E.H. Shepard colouring 1970 and 1973 © Ernest H. Shepard and Egmont UK Limited
昨年はディズニーによるプーさんの映画も公開されたり、何かとプーさんが話題の今日この頃。今回の展覧会では、『クマのプーさん』の挿絵を手がけたアーネスト・ハワード・シェパードによる原画や資料を世界最大規模で所蔵するイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のコレクションを中心に、200点を超える展示品によって“オリジナル”がたっぷり堪能できる構成となっている。
「ながいあいだ、三人はだまって、下を流れてゆく川をながめていました」、『プー横丁にたった家』第6章、E.H.シェパード、鉛筆画、1928年、 ジェームス・デュボース・コレクション © The Shepard Trust