私服でもメンズを愛用しているスタイリストの山本マナさんと飯島朋子さん、そして、男性ならではの視点で女性をスタイリングする服部昌孝さんという個性あふれる3名にインタビュー。それぞれの話をベースに、ギンザの新しい偏愛的スタイルを考察し、AからZまでまとめてみました。今回は「B」を紹介。#新しいメンズスタイル
メンズを制するバランス力|新しいメンズスタイル AtoZ【Balance】

【メンズを制するバランス力】
Balance
メンズを攻略するために、まず最初に意識したいのはなんといってもバランス。アクセサリーや小物の足し引き、足元の固め方、全身のシルエット…スタイリスト3人が考える、メンズを着こなすためのオリジナリティあふれるこだわりとは。
服部昌孝さん
「女性にメンズのアイテムをスタイリングする時は、メンズなりのクラシックは必ず入れるようにしています。たとえばテーラードの使い方や、特に足元は老舗の革靴で引き締めます。ジャケットは、肩を抜いたりせずシルエットをそのままに着るのがポイントです」。過去のGINZAでのメンズコーディネートを見るとその通り、ぴしっと隙がない。
飯島朋子さん
「締めつけられるのが苦手なので、メンズでも、大きいサイズを購入します。着用した時に男性に寄り過ぎないようにするために、アクセサリーが鍵となります。大ぶりのネックレスをつけて、女性らしさをキープ。ブレスレットや時計で手首を重くしたバランスも好みです」。他にもコートなら肩が落ちても構わないので、メンズを買うそう。
山本マナさん
「ワンピースを着たら、メンズのスニーカーをはいたり、ジャケットを羽織ったりします。〈ランドロード〉の大きなコーデュロイジャケットには、レース使いがフェミニンな〈エムエム6〉のボトムを合わせて。きれいな服をそのまま着ると緊張するので照れを隠すためにもメンズを取り入れる。アクセサリーはつけないので、その分、服で遊びます」
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服部昌孝
静岡県生まれ。2012年に独立。〈シックストックス〉とコラボで、ロングホーズソックスを制作。レディスもあり。
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飯島朋子
神奈川県生まれ。2000年に独立し、スタイリスト生活20周年を迎えた。最近は、国内の旅に夢中。キャンプで焚き火にハマり、YouTubeを見て特訓中。
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山本マナ
北海道生まれ。本誌をはじめ、さまざまな雑誌や広告、ブランドのカタログを中心に活躍中。オンラインギャラリー「SNÖ」をオープン。