2021年2月28日(日)日本時間18時30分に〈エムエム6 メゾン マルジェラ〉が2021年秋冬コレクションを発表。〈イーストパック〉とのコラボレーションバッグも登場した。“リバース”をキーワードに、破壊と復元というクリエイティブなプロセスが繰り広げられる。
〈エムエム6 メゾン マルジェラ〉が2021年秋冬コレクションを発表。〈イーストパック〉とコラボも

〈エムエム6 メゾン マルジェラ〉2021年秋冬コレクションは、この混乱の時代にインスパイアされ、リバース(反転)のアイデアによって伝統的なピースが新たなワードローブへと生まれ変わった。
アイコニックなピースのパーツ位置を少しだけ移動させたら、あるいは完全にごちゃ混ぜにしたら、一体どう変形し、変換されるのだろうか、という問いかけから始まった今回のコレクション。発表されたルックには、インサイドアウト(裏返し)、アップサイドダウン(逆さま)、バックトゥフロント(前後逆)といった“リバース(反転)”のアイデアが散りばめられている。その結果、慣れ親しんだアイテムのデザインが、フォルムからディテールまで完全にリセットされたものが誕生した。
また、〈エムエム6〉‘リミックス’コレクションは、多様なアートがヒントに。20世紀初期のフランスの前衛作曲家エリック・サティの実験的コードやリズム、反復、形式や、アーティストのマルセル・デュシャンが用いたレディメイドの手法。20世紀半ばのアメリカのラジカルな作曲家のジョン・ケージの環境音、1960年代のアンディ・ウォーホルの広告など、多くの偉人が残した作品を投影している。
このワードローブのトランスフォーメーションを表現するために、コレクション会場では、前衛的なアーティストたちが集っていた1920年代のフランスのキャバレーを再現。かつての常連客がステージを囲み、ピアノの演奏を聴きながらショーを楽しむという演出に、時々リバース(巻き戻し)されては、始まりと終わりが絡み合いながら繋がっていく。そんな捻りの効いたストーリーになっている。
さらに、注目したいのは、この度発表された〈イーストパック〉とコラボレーションアイテムだ。〈イーストパック〉といえば、耐久性のあるカジュアルなバッグを扱うアメリカのブランド。そのシグネチャーであるキャンバス地のバックパックやバムバッグのコードが解体し、再構築されている。
〈エムエム6 メゾン マルジェラ × イーストパック〉コレクションは、全部で5型、各3色の展開で、すべてインサイドがホワイトのリバーシブル仕様。発売は、2021年9月予定と少し先だが、早くも次のシーズンが待ち遠しい。
【問い合わせ先】
エムエム6 メゾン マルジェラ オモテサンドウ
Tel: 03-3408-8681
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Text: Nico Araki