2022年6月19日(日)まで、代官山の「The Vintage Dress」が〈ヴァレンティノ〉のヴィンテージウェア一色に染まる。
代官山で『ヴァレンティノ ヴィンテージ テイクオーバー』が開催中!70年〜近代までのドレスが揃う

話は9カ月前にさかのぼる。〈ヴァレンティノ〉のアーカイブコレクションを再解釈するプロジェクトが、ミラノ、ニューヨーク、ロサンゼルス、東京でスタートした。まずは過去に発表されたウェアの収集から。4都市のヴィンテージショップやブティックを中心に買い取りが実施されたのだ。ラベルの有無はもちろん、保存状態の良さなど、審査は厳格。そうして、集まったヴィンテージウェアは100着近くだったという。
こうして厳選されたヴィンテージウェアが、東京で販売されている。場所は、代官山駅から徒歩3分ほどにある「The Vintage Dress」。普段はさまざまなメゾンのドレスを扱うショップが期間中は〈ヴァレンティノ〉の商品のみを取り揃える。
路地を曲がると現れる白い外壁の一軒家。〈ヴァレンティノ〉の看板とネオンサインのロゴマークが目印に。ショーウィンドウには、オートクチュールのドレスも。味わいのある木製の扉を開けると、中はタイムスリップしたかのような空間が広がる。
1階は、創業者であるヴァレンティノ・ガラヴァーニの華麗なドレスがディスプレイ。当時の社交界を想起させる美しいディテールに目を奪われる。ギャザー使いや生地の合わせ方など、ユニークで飛び抜けたデザインは見ているだけで心躍る。
2階へ行くと、Mr.ヴァレンティノによるデザインから、近代のピエールパオロ・ピッチョーリが手がけたウェアまでラインナップ。〈ヴァレンティノ〉のエッセンスともいえる手仕事ももちろん、見てとれる。絶妙なカラーリング、細かな刺繍や装飾にうっとりしてしまう。
とにもかくにも、当時のコレクションピースに触れることができる貴重な機会。それに加えて、手の届きやすい価格設定がされているのも嬉しいポイント。〈ヴァレンティノ〉の歴史をまとったヴィンテージドレスをぜひ間近で。