2023年3月17日(金)から26日(日)まで、「渋谷パルコ」にて「サイクル 渋谷パルコ サステナビリティ」が開かれる。ファッションにおける循環をテーマにした楽しい企画やポップアップが目白押しだ。
「循環」をテーマに渋谷パルコでイベント開催。サステナPOPUPや展覧会なども

21世紀のファッションラバーにとって、地球環境や次世代に責任のある形でファッションを楽しむことは喫緊の課題。そんな潮流に応えるように、ファッションとカルチャーの発信地「渋谷パルコ」から、循環やサステナブルにまつわるプロジェクトが生まれた。
全館を挙げたファッション企画「サイクル 渋谷パルコ サステナビリティ」では、昨年11月に拡張オープン4Fの「SKWAT」を中心にアートギャラリー主催のポップアップや洋服交換イベント、ヴィンテージアイテムの販売などが連日開催。
「サステナブル=持続可能な」という言葉もすっかり市民権を得て、ファッション業界でも最重要キーワードとなっている。消費文化として揶揄されることも多いファッション。けれど、本当に服を愛する気持ちがあれば、それは一過性のものではないはず。リユースやアップサイクルといった、既存の素材に意匠を重ねることもだいぶ広まったし、ヴィンテージやガレージセールなど、他の誰かが一度愛したものを受け継いでいくことも、従来の古着カルチャーにサステナブル的な意味を加えて展開されているのだ。
確かに、地球のことを考えたら、「好きな服を着る」「自分らしく装う」ということは二の次にするべきなのかもしれない。でも、そういった行為に価値を見出すことをやめたら、ファッションひいては人間の築いてきた文化を否定してしまうことにもなる。だからこそ、ポジティブに楽しくサステナブルなファッションを目指すことが大切なのだと思う。
そういった視点はアートにも通じていて、本イベントでもそれを体感できる。美術家の森村泰昌が発案した展覧会『アート・シマツの極意展』だ。コンセプトは「アートの後始末」。展覧会終了後のチラシや展示台に光を当て、新たな役割を与えて展示することで、面白く「始末」している。こちら8F「ほぼ日曜日」を会場に、2023年4月16日(日)まで。
そのほかにも、「渋谷パルコ」ならではのサステナブルなアイテムを見て回るのも楽しい。この春は、ファッションパワーも循環させていきたい!