〈ヴァレンティノ〉の2023年春夏コレクション「アンボクシング ヴァレンティノ」がローンチ。それを記念して、世界各国で9組のスタイリストとコラボレーションした特別なプロジェクトが始動。日本では、スタイリスト・服部昌孝さんが「ヴァレンティノ 表参道」のウィンドウを手掛けた。2023年3月31日(金)まで展示されている。
「ヴァレンティノ 表参道」でスタイリスト・服部昌孝によるスペシャルウィンドウが展開中

今回、「アンボクシング ヴァレンティノ」のローンチを記念して、今をときめく世界各地の9組のスタイリストがそれぞれの解釈でコレクションを読み解き、ショーウインドウを作り上げる。どこに住んでいてもアクセスできる「デジタルエクスペリエンス」をはじめ、ニューヨーク、ミラノ、ドバイ、ソウル、パリ、上海、ロンドン、東京の8都市では「ストアエクスペリエンス」を実施中。
東京を代表して選ばれたのは、ファッションや広告、アーティストのMVなど、多岐にわたり活躍しているスタイリスト・服部昌孝さん。
スタイリスト・服部昌孝さん。
「ヴァレンティノ 表参道」に自然の領地を作り、構築物との関係性を演出。ナチュラルなアースカラーのルックに、モダンで軽やかな印象を与える〈ヴァレンティノ〉のレイヤーを組み合わせることで、自然の美しさと人工物の対比を見せた。木、石、砂を多用したのは、感性の源である原材料へのオマージュだという。
「2023年春夏コレクションでは、緑のスパンコールのドレスと黄色のフェザーのコートのルックから、広大な自然を優雅に歩く孔雀を連想しました。今回のウィンドウのディスプレイでは、その自然物と構築物の融合を意識しています。人間の手により自然が構築物になることもあるし、その逆もしかり。流木を樹木のように組み合わせたり、実物と木で模したテレビを積み重ねてみたり、足元に敷き詰められた砂は、リアルとフェイクを織り混ぜています。ペイントした大きな石は、展示の準備を進めていくなかで、面白いの見え方の角度を探りました。制作過程で、必然と偶然が生まれていきました」と服部さんは話す。
店内で流れているBGMも服部さんの選曲。設置されているSpotifyのQRコードを読み取ると、空間に合わせて作られたプレイリストを聴くことが可能。目と耳からクリエーションのインスピレーションに触れることができるこの機会をお見逃しなく。