〈ミキモト〉がスペシャルコンテンツ「フィッシュ レター」を公開中。海の生き物を象ったさまざまなメッセージを作成・送信可能なデジタルアートの海が広がる。
〈ミキモト〉の海で想いを伝える「フィッシュ レター」
さまざまな海の生き物の形をしたデジタルメッセージを送り合える特設サイト

青のグラデーションが美しい画面。いろいろな形の海の生き物がゆらゆらと泳いでいく。よく見ると、彼らの体は文字(レター)でできている…。
養殖成功130周年を迎えた2023年、〈ミキモト〉が提案するのは、メッセージでできた生き物が集まる海。特設サイト上で一人一人が想いを綴り、大海原へ放っていく。サイトにはすでに何千もの「言葉」が泳いでいて、まるで潜水艦で水中観察していくように、誰かが誰かに送ったメッセージを読むことができる。

もちろん、自分で手紙を書き、送ることも!
入力は、カタカナまたはアルファベットと一部の記号のみ。その辿々しさがちょっと懐かしくて、愛らしい。LINEやメールで親しい人に送信できるほか、一般公開も可能。公開されたメッセージは、魚や蟹やはたまたクジラなどの海の住人となってサイトの海を自由に泳ぎ出す。

実は、想いを運ぶこれらの生き物たちは、志摩半島・英虞湾の生態系をベースにしたもの。〈ミキモト〉が真珠養殖場を置く、穏やかで豊かな海が、メッセージを育むバーチャルな場として再現されているのだ。だから、言葉によって形作られた魚には、「ウツボ」や「カジキ」など細かくリアルな設定が付いている。
このインタラクティブな企画は、美しい真珠は美しい海があってこそ、という信念から生まれている。養殖工程における全排出物を有効活用する「ゼロエミッション型真珠養殖」など、サステナビリティ実現のために様々な取り組みを行なっている〈ミキモト〉。海洋環境の保護・保全への強い想いが、デジタルの大海原に詰まっている。
「フィッシュ レター」には、モデルの冨永愛と俳優の桜田通も参加。二人のメッセージはそれぞれイルカとリュウグウノツカイとなってサイトの中を泳いでいる。(サステナビリティに関するブランドHPでは、桜田が養殖場を訪れるスペシャルコンテンツも8月末まで公開中!)
身近な人にサプライズメッセージもよし、一風変わった暑中見舞いとして送るのもよし。はたまた、ボトルメールを波に託すように、知らない誰かに語りかけてみるのもあり。人を想うことが、海と命を想うことに繋がっていくのだ。
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Text: Motoko KUROKI