フランス生まれのバッグブランド〈カウ/CAHU〉が、2024年7月に日本に本格上陸。初の旗艦店が銀座に登場した。PVC素材のトートを中心に、ポップなデザインと機能性を兼備したアイテムが揃う。
ユーティリティ抜群の仏バッグブランド〈カウ〉が旗艦店オープン
銀座の日本初直営店にカラフルなアイテムが並ぶ
バッグ探しは人生の相棒探し。それも、高難易度の。重い愛、ならぬ重い荷物(PC+本+水筒+モバイルバッテリーetc...)を受け止めてほしい。そして、どんな袖のときでも楽々肩掛けできる長さのハンドルでないとイヤ。でもコンサバな“ザ・お仕事カバン”はイヤ。かといってカジュアルすぎるのもイヤ。……そんなイヤイヤ期が、〈カウ〉を見つけて終わった。
彩度の高い、パキッとした色使い。それを、ときに大胆に2つ組み合わせる〈カウ〉のバッグは、パリの有名セレクトショップ「メルシー」や、老舗デパート「サマリテーヌ」でも取り扱われている。でも、その真髄はビジュアルだけに留まらない。シグネチャー的トートのモデル名は、「プラティーク」。「便利な」「使い勝手がいい」という意味のフランス語である。そのままブランド全体のエスプリを表すような言葉だ。PVCキャンバスを縫い合わせたマチの広い「プラティーク」は、とにかく軽く耐久性がある。撥水なので、汚れたら拭けばいい。そんな気楽で頼もしい素材。スポーティですらある存在感を、レザーハンドルがさらりとモードに昇華。しかも、嬉しい長短のダブルハンドルだ。
そして2024年7月、待望の日本第一号店が銀座にオープンした。パリ10区の路面店を思わせる広々としたウィンドウの中に、キャンディのようにポップなバッグが整列している。
デザイナー兼創設者は、スタイリストとして、またアートディレクターとして主にファッション業界でキャリアを積んできたクレマンス・カウ。現代のフランス女性らしい徹底したプラグマティズムを、バッグに詰め込んだ。ブランドの始まりは、クレマンスの実家がノルマンディで営むエア遊具製造工場。バウンシーキャッスル(空気で膨らませる城や滑り台など)の材料となる色とりどりのPVCは、バッグ素材としても最適だ。そう気付いたところから〈カウ〉が生まれた。
銀座店では、2024年秋冬シーズンのラインナップも8月末に入荷予定。日々をより自分らしくコンフォタブルに過ごすために、実用性抜群のバッグをパートナーにしたい。
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【CAHU / PELICAN Ginza Gallery】
住所_東京都中央区銀座1-4-3
Tel_090-1907-9792
営業時間_11:00〜19:00(*土日祝の営業は8月より予定。)
*支払いはクレジットカード決済のみ。
Text_Motoko KUROKI