海外の人気デザイナーはどんな収納をどんなふうに使ってる?自邸やアトリエを訪ね、美しい収納のための楽しいアイデアを教えてもらいました。#海外デザイナーの私的空間にお邪魔します!
〈Completedworks〉創業者アンナのクローゼット。造形美と暮らすアートな収納哲学
海外デザイナーの私的空間にお邪魔します!

造形美と暮らす
アートな収納哲学
パブを改装したというモダンな自宅に招き入れてくれたのは、〈Completedworks〉のアーティスティックディレクターを務めるアンナ。彫刻のような曲線美が印象的なジュエリーやセラミックを手掛けている。
私服は、独特なテクスチャーのある服と、耳に沿って重ねるイヤカフのレイヤードがお気に入り。〈セシリー バンセン〉や〈トーテム〉など、愛着のあるブランドを繰り返し選び、買い物のルールは、「70歳になっても着ている自分が想像できるかどうか」。
「変化の激しい時代だからこそ、安心感のあるものに惹かれます。クラシックなアイテムに捻りを加えて、スタイリングで予想外な一面をプラスしたい」
そんな彼女のクローゼットは、静かな美意識と秩序が共存する場所だ。服は色ごとに整えられ、全ての棚につるされたラベンダーのサシェやシダーブロックは、洋服にフレッシュな香りをまとわせながら、防虫も兼ねる。バッグに花を入れフラワーベースとして活用したり、ジュエリーは同系色でまとめて飾ったり、クリエイティブな“見せる収納”アイデアが光る。
そしてオフシーズンの服はガーメントケースに入れて、地下の倉庫へ。
「衣替えをきちんとすることで、ワードローブが常にキュレートされた状態で、新鮮に感じられる。スペースに余裕があると、すでに所有しているものの魅力にあらためて気づくんです」
Photo_Hiroyuki Ozawa Text_GINZA Cooperation_Chika Hasebe