若いんですもの! 人一倍フットワーク軽く、あらゆる方面にアンテナを張る4人の“ネタ帳”を特別公開してもらいました。第2回は矢内麻友さん。ブランドや着こなし術、アートや街まで、新しい感性をキャッチして。
新人スタイリストがかけずり回って考えた「いま“ IT ”なものって何だろう?」第2回 矢内麻友さん

矢内麻友
やうち・まゆ
1984年生まれ。大学卒業後、渡英。帰国後は、吉田佳世さんに師事し、2015年独立。ヴィンテージをこよなく愛し、コンテンポラリーなムードをミックスするのが得意。
「自然体がさり気なくて素敵。そんな内面からにじみ出る魅力を生かしたスタイリングをするのが好きです」。今回は、ストリートキャスティングを敢行。年齢も国籍も職業もさまざまな4人を集め、「パーソナリティを生かし、それらを際立たせる着こなしを考えました」。
左: ニット ¥54,000(レイチェル コーミー | スティーブン アラン トーキョー)/パンツ ¥66,000(エコーズ ラッタ | ラド ラウンジ)/シューズ ヒール8.5cm ¥62,000(アクネ ストゥディオズ | アクネ ストゥディオズ アオヤマ)/リング*モデル私物 左から2番目: 後ろ前に着たメンズシャツ ¥51,900(タカヒロミヤシタザソロイスト. | グローサリーストア.)/ワンピース ¥65,000、ブーツ ヒール6.5cm ¥78,000(共にエムエム6 メゾン マルジェラ | エムエム6 メゾン マルジェラ オモテサンドウ) 右から2番目: ヴィンテージのボウリングシャツ ¥
28,000(トロ)/タンクトップ ¥2,407(アメリカンアパレル)/パンツ ¥112,000(セドリック シャルリエ | ショールーム リンクス) 右: チュールワンピース ¥183,000(モーリー ゴダード | トレーディング ミュージアム・コム デ ギャルソン)/ヴィンテージ Tシャツ ¥25,800(ラボラトリー/ベルベルジン?)/チュールレギンス ¥6,800(ピエールマントゥー | ステッラ)/メガネ ¥35,000(レスカ | グローブスペックス エージェント)/サボ ヒール4.5cm ¥7,800(トロ)
「デザイナーのポリシーを表現しつつも、遊び心があるブランド。リファレンスが音楽だったり、デザイナーの友だちがモデルになっているようなブランドにも惹かれます。服が素敵なだけではなく、アティチュードも大切です」
ECKHAUS LATTA
〈エコーズ・ラッタ〉は、コンセプチュアルな映像制作も行っていて、それも面白い。渋谷の『ラドラウンジ』で取り扱っています。
A.W.A.K.E.
〈アウェイク〉を知るきっかけは、ダウンジャケットだったんです。シーズンごとに発表している動画の世界観にグッときました。
© Dillon Sachs
Vaquera
〈ヴァケラ〉はゲイのデザイナーさんの乙女心を垣間見るNYブランド。神父のようなルックが目に留まりました。
© Jamie Stoker
Molly Goddard
〈モーリー ゴダード〉は、手作業で紡がれる繊細なチュールの美しさとファニーなムードに惹かれます
「留学時代に出合ったStephenとTracey。最近参考にしているHellenとLena。共通するのは、“完璧ではない”世界観。今季の“不完全でへんてこなバランス感覚”に通じるものがあると思います」
Hellen van Meene
© Lena C. Emery
Lena C. Emery
Stephen Gill
Walter Pfeiffer
「Hellenは、不思議な空気感を繊細な光で写し出す作風に惹かれます。Lenaは、ファッション写真だけでなく、“Urban Nature”という建築を撮影したシリーズもツボ。Stephenは、身近なロンドンを切り取る。上の写真は、裏に直筆サインをしてもらった大切な1枚。作品から、ライフスタイルや考え方がにじみ出ているものが私の“it”。Walterの写真集は、まさにそんな1冊」。右下:『Scrapbooks 1969-1985 Walter Pfeiffer』¥11,000(Edition Patrick Frey/マージナル・プレス) 左上:『PORTRAITS』Hellen van Meene(Aperture)