ごきげんいかがですか? 突然、冬がやってきましたね。ずっと夏が終わらないと思っていたのに、師走を前につじつまを上手に合わせた感じでしょうか?
この前、友人が出演する舞台を観に行ってきました。加賀のお話だったので、劇場ロビーでは能登の漆器が売られていました。被災した蔵を取り壊す際に、捨てられそうになった器たちです。
塗りの器を使うような丁寧な暮らしはしていませんが、微力ながら協力したいと思いました。
開演前、休憩中、終演後、合計3回も見に行って、選びに選んだ小さなお盆は、残りひとつ。友人の分しかありませんでした。
そこで、私は、朱塗りのお椀にしました。ひとつでいい気がしたけれど、一緒に並んでいたお椀と引き離してはいけない気がして、セットでもらってきました。
いつ使い始めたらいいのでしょうか。やはり、お正月ですよね。そして、使う度に今年の元旦に、今年の夏に思いを馳せるのです。不思議な巡り合わせの器がやってきました。