GW明け、公開初日に映画『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』を観たのです。リー・ミラーさんはおうし座、主演のケイト・ウィンスレットさんはてんびん座生まれ。なのに、さそり座さんへのお手紙に選ぶのは変なのですが、どうしてもあなたにお話ししたくて。
『ヴォーグ』誌の表紙を飾るトップモデルから写真家マン・レイのミューズ、共同制作者、ファッションカメラマンを経て、戦場カメラマンへ。すでに情報多過ぎでしょう?
映画のメイン・ヴィジュアルにもなっているのがヒットラーの浴室、第二次世界大戦の終わりを象徴した写真の1枚だそうです。後に、ル・コルドン・ブルーのシェフ、そして、母にもなっています。
その苛烈さ、熱量の高さと共に心に残ったのは、節目節目でクレジットを奪われ続けたこと。どれほど悔しかったか、苦しかったか、想像を超えます。
でも、目の前でドアが閉じると、次をこじ開けるわけ。その力強さに、惚れ惚れしました。