映画、お笑い、音楽などさまざまなシーンで活躍を広げる6組が今願うことは何だろう?それぞれの仕事に関する夢を聞きに行く。#いつか叶えたい私のウィッシュ
俳優・穂志もえか|今見据えるのは欧州映画界
いつか叶えたい私のウィッシュ vol.1
俳優・穂志もえか
今見据えるのは欧州映画界
人間を深く描く作品で演じたい
米テレビアワードの最高峰、エミー賞を史上最多の18部門受賞したドラマ『SHOGUN 将軍』。主人公の妻役を務めた穂志さんは一気にアメリカでの知名度を高め、現地エージェントと契約した。
「足を運んでいろいろな人と会い、所属先を決めました。以前なら海外の事務所に入るなど考えてもいませんでしたが、今年、アメリカを“開拓”することができた。そこから、もともと好きな作品の多いヨーロッパでの活動も現実的な挑戦なのでは、と思えるようになったんです」
仕事をしてみたい映画人はたくさんいる。フランスなら『ジュリアン』(17)のグザヴィエ・ルグランや『落下の解剖学』(23)のジュスティーヌ・トリエ。イタリアなら『幸福なラザロ』(18)のアリーチェ・ロルヴァケル。『希望の灯り』(18)を撮ったドイツのトーマス・ステューバーや、『わたしは最悪。』(21)を手掛けたデンマーク人監督ヨアキム・トリアーなど。惹かれる作品に共通しているのは、人間の複雑さを描いているところだ。
「登場人物の些細な感情に気づかされるような映画に魅力を感じます。俳優としては、ザンドラ・ヒュラーやオリヴィア・コールマンのような存在を目指せたら。生き様が顔に出ている人はかっこいいですよね。私も、いい形で年齢を重ねていき、観ている人に何かが届く説得力ある芝居ができるようになりたい」
まずは、言語習得も兼ねてイギリスかニューヨークへの短期留学を考えているそうだ。
「来年中には行きたいですね。今日ここでお話ししたことで、あとに引けなくしました(笑)」
Photo_Takao Iwasawa Styling_Miri Wada Hair&Make-up_Rie Tomomori Text_Motoko Kuroki