インテリア・アート・ファッション・テクノロジー・フードなど、各界をリードする才能を世界中から東京へ集め、都内各所で展示を行うデザイン&アートフェスティバル「デザイナート トーキョー」。2022年10月21日(金)からスタートする同展の見どころをご紹介。
「デザイナート トーキョー」開幕。世界で活躍するクリエイターの意匠に触れる秋の東京めぐり

「デザイナート トーキョー」が、今年も10月21日(金)より始まる。秋の心地よい気候のもと、展示を堪能しながら、東京の街歩きも楽しめるのが魅力。
2022年は「TOGETHER 〜融合する好奇心〜」をテーマに、約300名のクリエイター等による作品が集まるという。
注目すべきは、サステナビリティを意識した展示の多さ。たとえば青山の「ワールド北青山ビル」では、サステナブル×テクノロジーを基軸としたエキシビション『ネクスト サーキュレーション』が開催される。リサイクルやアップサイクルの“その先まで”を見据え、見る人に新たな出会いや気づきを与えるコンテンツを厳選。自らもアップサイクル作品などを手がける注目のデザイナー、板坂諭氏が空間構成を行う。
「ITOCHU SDGs STUDIO」では、3人のクリエイターが「再生と循環」をコンセプトに製作したアート作品を展示。廃棄衣類をもとにした板材からつくった下駄や、廃棄木製家具と伐採・製材された無垢の木材を再構築し、藍染めを施した家具などが発表される。
その他の会場でも、蛍光灯をリサイクルしたガラスを材料とした作品や、建築の廃棄資材を使った作品などを展示。クリエイターたちがいかにSDGsを気にかけているか、うかがい知ることができる。
また、「ヘルツシブヤ」には、アジアのクリエイターが結集。台北を拠点に活動するデザインクリエイター、チャーリー・チャン率いるメッセージングリービングや、シンガポール生まれのインダストリアルデザイナー、カリン・リムの展示がなされ、会場は、近年、文化的発展の新たな中心となりつつあるアジアの熱気に包まれる。
赤坂の旧料亭をリノベーションした「カイス」や、100年の歴史を持つ日比谷・銀座の高架下「日比谷OKUROJI」など、普段、あまり足を運ぶ機会がないスポットが会場となっているのも、「デザイナート トーキョー」ならではの醍醐味。
さらに世界に先駆け日本初公開となるアートも登場するなど、とにかく盛りだくさん。10日間かけて、ぜひ、全制覇を!
「デザイナート トーキョー 2022」
Text: Ayako Tada