平成元年生まれのオタク4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、わいわいトーク!メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで登場します。
今月は、GINZA 1月号(12月12日発売)「毎日がときめく♡日用品」特集から連想し、“家の中で使っているもののこだわり” について、ひらりささんとユッケさんがお話します!
劇団雌猫の“幕間におしゃべり” vol.07

平成元年生まれのオタク4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、わいわいトーク!メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで登場します。
今月は、GINZA 1月号(12月12日発売)「毎日がときめく♡日用品」特集から連想し、“家の中で使っているもののこだわり” について、ひらりささんとユッケさんがお話します!


みなさまこんにちは!暮らしが切羽詰まっております、ひらりさです。
どういうこと!?(笑)お相手は、かなり適当に暮らしているユッケです。今回の本誌のテーマが日用品ということなんだけど、そもそも「日用品」って定義はなんなんだろう?


家でデイリー使いするアイテムとか、広くは家具まで含めた生活の道具って感じかな。普段使いするもので、「これは愛用してる」ってものある?
私はミニマリストYouTuberの動画を見るのが好きなんだけど、彼らが一時期すごいおすすめしてた「タオル研究所」というところのタオルが好き。洗えば洗うほどふかふかになるのと、色がくすみカラーみたいな感じでおしゃれなの。


それ私もAmazonで買って持ってるわ。ユッケさんって、ミニマリストを目指してるの?
目指しているというより、最近、仕事にオタ活に考えることが多すぎて。日々の暮らしのことも深く考えようとすると、頭がパンクしちゃうのよ。


あー…わかるかも。
仕事は案件によって脳のスイッチの切り替えが大変だし。オタ活も「特典会を当てるために、今回は何枚CD買おうか」とか、「遠征の宿と飛行機取らなきゃ」とか、考えることがめっちゃ多い。


確かに、そこにさらに「今日はどの色のタオル使おうかな」とか「どの組み合わせの靴下履こうかな」とか考え出すと限界だね。
そうなの!だからミニマリストの思考を参考にして、タオルもだし、靴下も全部同じ黒いもので揃えてる。ひらりささんは?


私もそのお困り感はすごいわかるんだけど、実際のところ運用面での徹底はできてない! 私はそもそもADHDで物を溜め込みがちなんだけど、視界に入る情報量が多いのが苦手で。家電メーカーが製品につけてるブランドロゴとかですらモノによってはほんと無理なレベル。
メーカー名のロゴの他にも、ブランドロゴとか複数のマークがついている家電、あるよね。


そうなの。目に入ってくると気が散ってしまうから、ガチャガチャした色味は出来るだけ無くしたくて。家電系は、無地で白系のものを買うことはルール化してる。
インテリアとしての統一感も出て良さそう。


最近、電気ケトルをうっかりコンロにかけてしまって壊しちゃったから新しいものを買ったんだけど、それは「エペイオス」っていう日本のブランドにした。
それは……。まず、大きな火事とかにならなくて良かったわ。


大切な日常を失っては、日用品を楽しむこともできないからね……。「エペイオス」のケトルも白で揃えたよ。でも白一色の部屋というわけではなく、ソファに好きな柄の布を敷いたりかけたり、壁のアートポスターを入れ替えたりして色を足してます。
いいね!私は今、家電を徐々に黒かシルバーに統一しようと思ってて、壊れたものから買い替えていってる。


へ〜〜。なんで黒かシルバーなの?
なんだかんだ飽きがこない色だし、私が好きなインテリアの系統にも馴染むかなと思って。


なるほどね。色々と買うものや考えることが多いオタクは、日常生活においてはミニマリスト傾向になる説があるな。ちなみに「エペイオス」って、ギリシャ神話に出てくるトロイの木馬の制作者の名前らしくて、その言葉のチョイスもオタク向きだな〜って思ったからおすすめだよ。
ごめん、もう「山善」の黒いケトルを買ってしまったんや……。


(笑)。歳を重ねて自分の好みが定まってきてるぶん、人にあげるものとかで新しいブランドを探したりするのは楽しい。
おお、いい話!最近好きなブランドとかある?


去年引っ越し祝いでいただきものが多かったんだけど、それきっかけに知ったのが「APFR(アポテーケ フレグランス)」と「YOBEK(ヨベク)」というブランド。APFRのクローゼットタグは、ちょっとしたギフトにいいよ。
あ、アポテーケ!お香も有名だよね、私も持ってる。


クローゼットタグという商品は、1,000円台でちょっとしたギフトにもいいよ。
ブランド名が変わってるけど、これもオタク心をくすぐるよね。ギリシャ語由来のドイツ語の言葉で、「薬局」って意味らしい。


ヨベクは去年できたブランドらしくて、新生児から大人まで使えるのが特徴。シンプルな包装だけど、用途に合わせてパッケージを選べるの。韓国語で「余白」という意味なんだって。
初めて知った〜! シンプルなパッケージだと、贈る人を選ばなくていいね。


あとは、もはや定番になりつつあるけど、歯磨き粉ブランドの「MARVIS(マービス)」ね。
イタリアのおしゃれ歯磨き粉だ。


引っ越してインテリアを整えてみて実感したんだけど、普通に薬局で売っている歯磨き粉を置くと、一気に調和が崩れる……。それまでは雑貨屋でおしゃれな歯磨き粉を見ても「何きどってんだ」と思ってたんだけど、洗面台のインテリアにこだわってみたら「わかり」ました。
私もマービス使ってみたことあるんだけど、あんまり歯がスッキリしなくて(笑)、最終的にいつも使ってる国内の、薬局で買えるやつに戻してしまった…。インテリアとしての好みと、使い心地の好みは必ずしも一致しないのです。


歯磨き粉はパッケージの詰め替えもできないし、おしゃれと実用性のバランスが難しいよね。洗剤はセリアで買ったボトルに詰め替えてるけど。
えらすぎる。私、細かい作業が苦手でボトルの詰め替えとか絶対こぼすんだよな。こぼした自分に苛立ってストレスになることが分かっているので、だったらもう、そのまま隠そう、という気持ちで、収納棚の中に全部隠してる。


隠しちゃうパターンもあるよね!おしゃれじゃないオタクグッズはどうしてる?
オタクグッズも基本、全部隠す!無印良品で売ってるシリコンの蓋付きの箱に入れて、クローゼットに収納。アクスタとか双眼鏡とか、よく使うアイテムだけ、すぐ取り出せる蓋のない箱に入れて、その箱の上に置いてるよ。


おしゃれと実用の狭間を生きる我々。今私が、最も気になる日用品は「シャクティマット」ですが、どう置いてもおしゃれにならないので我慢してる。
シャクティマット!これ、私も今マジで気になってる。小さい針みたいな突起がたくさんついてて、上に仰向けに寝転ぶと体の疲れが取れるという、拷問器具みたいな見た目のマットね。


飽きた人がそろそろメルカリで売ってる頃だとは思うんだが、人が寝た後のものを買うのは若干抵抗ある。しかも2万円するし、見た目がすごいし……。
あれ、上半身裸で寝るのが正しい使い方?みたいだから、余計にね(笑)。知らない人が裸で寝たものを譲ってもらうのはちょっとな。


そうなんだ!!健康にいい日用品は増えた気がするよね。リカバリーウェアとか。リラックス、セルフケア。
みんな健康を求めているんや。


年の瀬も近づいてきましたが、みんなゆっくり休めますように。
外で元気にオタ活してるからこそ、家の中ではリラックスしたいもんね。


2026年も健康に過ごせますように。
過ごせますように〜!

Illustration_Maiko Sugiyama