日本で最大、世界で2番目の広さを誇る〈ロエベ〉の新しいストア、「カサロエベ銀座」が2025年12月にオープンした。商品の充実度はもちろんのこと、4フロアそれぞれ異なる雰囲気のインテリアにもぜひ注目して!アートコレクターの邸宅を訪れたような居心地のよさと親密感に満ちている。
銀座の中心地にオープンした〈ロエベ〉の旗艦店はアートの館!


海外のラグジュアリーブランドがひしめく銀座に、ワクワクするような大型旗艦店が誕生した。中央通りとみゆき通りが交わる交差点に立つ「カサロエベ銀座」は、一枚一枚釉薬の色合いが異なるマディグリーンのセラミックタイルに覆われた外観から、すでにこのメゾンが大事にするクラフトワークの温かみを感じさせる。店内に足を踏み入れると1階から4階までをつなぐ大階段に目を奪われる。曲線を描く木の手すりに導かれて上階へ上がっていくと、フロアごとに全く異なる雰囲気が漂うのが印象的だ。
「カサロエベ銀座」のデザインコンセプトはアートコレクターの邸宅のような親密さを店舗空間に組み合わせたこと。店内には白やグリーンや水色の斑が入った大理石のショーケースが置かれ、壁面にはグリーンやシルバーやオレンジのセラミックタイルが彩りをもたらしている。イギリスのテキスタイルデザイナー、ジョン・アレンによるタペストリーを再解釈してスペインで織られたカーペットが敷かれ、抽象画のような床面が広がる。そこへジョージ・ナカシマのチェアや、ヘリット・トーマス・リートフェルトの〈ユトレヒト アームチェア〉、イサム・ノグチの〈Akari〉などの名作家具や照明を配置。商品を陳列する棚の一部やコーナーにさりげなく一点もののアートピースやクラフトが飾られていたり。そう、まるで趣味のいい友人宅でくつろぐような居心地のよさなのだ。
注目の4階フロアにはバスラインを試せる水栓ボウルを備えたフレグランス・ホームセンツのコーナーと、ポルボロンやチョコレートなどを販売する世界初のギフトカウンターが。ぜひ階段を上りきって覗いてほしい。


ロエベが目利きした、国内外のアートが集結
「ロエベ財団 クラフトプライズ」を開催するなど、現代アートやクラフトマンシップへの称賛と支援に力を入れるこのブランドらしく、店内の随所にスペインや日本をはじめとする世界中のアートピースや工芸品、アンティークなどのコレクションが飾られている。それも展示コーナーを特別に設けたりせず、あくまでインテリアに自然に溶け込むような配慮がなされている。だからこそ見過ごしてしまいそうな壁のアルコーブに工芸品が陳列されていたり、コーヒーテーブルの上にさりげなく作品が置かれていたり、ショーケースの中の商品のすぐ隣にオブジェがあったり。 「カサロエベ銀座」には日本人作家の作品も多い。竹工芸家の松本破風によるレザーを編み込んだ作品には花が生けられ、陶芸家の浜名一憲の壺を金継ぎ師・黒田雪子が修復・再生した作品は観葉植物のそばに飾られている。1階から4階まで店内をクルーズしていると、いろいろな場所で思いがけずアートに出合う楽しさがあるのがこの旗艦店の特徴だ。身につける衣服や小物も、暮らしを彩る家具やアートも、全て同じ価値観でつながっていることを示す〈ロエベ〉のメッセージが伝わってくる。
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カサロエベ銀座
銀座中央通りとみゆき通りが交差する角にオープン。4フロア・965m2の広々とした空間にウィメンズとメンズのウェア、バッグ、シューズ、アイウェア、ソフトアクセサリー、フレグランス、ホームセンツ、キャンドル、革小物などフルオファーで展開。4階には世界初のギフトカウンターが設置され、スペインの伝統菓子パルメラやポルボロン、チョコレートなどが並ぶ。
住所_東京都中央区銀座5-8-15
営業時間_11:00~20:00 不定休
Text_Mari Matsubara













