3Dプリンターを使って服を作るデザイナーもいれば、アフリカの技術に目を向けるブランドもある。あなたが抱く“ファッションの未来”とは、果たして? 年始ですもの、たくさんの夢を描いてみましょう。
ファッション新境地のカルチャー「ファッション未来予想図2017」テーマ08:熱い視線を注がれる、アラブ世界

熱い視線を注がれる、アラブ世界
ロシアをはじめとするファッション新興地のカルチャーが脚光を浴び、次々とスターが誕生しているファッション界。新たに目立った動きを見せているのが、アラブ世界だ。ラグジュアリーブランドも進出し、イスラム教徒の女性が身につけるヴェール、ヒジャブもおしゃれになりつつある。今後気になるキーパーソンをご紹介。
Nura Afia
メイクを指南するビューティ系ユーチューバー。登録者数は、20万以上! イスラム教徒のモロッコ人で、アメリカ、デンバー在住。2016年には、コスメブランド〈カバーガール〉のアンバサダーに就任し、話題となっている。
Mariah Idrissi
H&Mのキャンペーンに、初めてヒジャブ着用で出演したモデル。モロッコ人の父とパキスタン人の母の間に、ロンドンで生まれる。モデスト・ファッションとメインストリームの橋渡し役を目指しているそう。
Anniesa Hasibuan
インドネシアはジャカルタ出身でイスラム教徒。ブランド設立1年で2017 SS NYコレクションに参加。全ルックにヒジャブを用いた、モデスト(控えめな)・ファッションを発表。シルエットや色使いに学ぶべきところもありそう。
Deena Aljuhani Abdulaziz
2016年秋にオンラインでスタートし、2017年に創刊予定の『Vogue Arabia』初代編集長。サウジアラビアの王女であり、首都リヤドが拠点のセレクトショップ「D’NA」のオーナーでもある才媛。
Photo: Getty images
Text&Edit: Itoi Kuriyama, Shunta Ishigami