10 QUESTIONS to know about
RYUNOSUKE KAMIKI
INTERVIEW

初のラブストーリー!大人の男性への階段登る、
神木隆之介を知るための10のこと。

25歳にして20年以上のキャリアを持つ神木隆之介さん。幅広い役をこなす演技力に、監督・スタッフからの信頼も厚い俳優さんです。内向的な役が多い印象ですが、ご本人は至って明るくフランク。「やっと恋愛ものを演じられる年齢になりました!」と冗談交じりに、新作映画『フォルトゥナの瞳』で初挑戦したラブストーリーについて話してくれました。神木さんが思う仕事、人生、恋愛…等身大ながらも地に足のついた言葉の数々に注目!

Q1.『フォルトゥナの瞳』はなんと、神木さんにとって初のラブストーリーだそうですね!キャリアの長さを考えると意外でしたが、最初に出演の話を聞いたときはどう思いましたか?
周りの俳優仲間は恋愛ものにもたくさん出演している“恋愛マスター”ばかりで、今までは僕だけ置いてきぼりで(笑)。だから自分もやっとラブストーリーができる年齢になったのかと感慨深かったです。初めてで不安でしたが、相手役が『3月のライオン』や『SPEC』シリーズなどでたびたび共演している有村(架純)さんでよかった。信頼している共演者さんなので、すごく気が楽でした。
Q2.初めての恋愛ものということで、役を演じるときに意識したことはありますか?
今回は恋人・葵(有村架純)を見るときの目に、愛情が溢れているかどうかが勝負だ!と思って演じました。学校とかでよく「あのふたり、付き合っているよね!?」と噂になることがあると思うのですが、そういうふたりはきっと、空気感がそもそも違うと思います。きっと呼び方や言葉の端々に感じる優しさ、あとは視線に違いが表れているのだと。友だちとも家族とも違う、恋人という特別な存在に向ける愛情たっぷりな目を大事にしました。
Q3. 先ほども有村さんのことを「信頼している」とおっしゃっていましたが、有村さんと組んだからこそ演じやすかったことは?
普通の会話のシーンが演じやすかったです。有村さんとは気心が知れているから、いつもどおりに話せばよかったので。でもだからこそ、いちばん恐れていたのは「姉弟っぽい」と言われることです。有村さんにバックハグするシーンでは、三木(孝浩)監督から「姉弟っぽいから神木、がんばれ!」と言われて(笑)。有村さんはそこまで身長が低い方ではないので、僕もなるべく背筋を伸ばして気持ちを込めてがんばりました。
Q4. 今作で、神木さんは“他人の死の運命”を見ることができる特殊能力を持つ主人公の青年・木山を演じました。映画のテーマは「運命は自分の手で選択できるのか」ということでしたが、神木さんは「選択できる/できない」のどちらだと思いますか?
それ、友だちや親とも話し合ったのですが、僕自身はポジティブな意味で、人の運命の大枠は決まっていると思っています。つまり、一人ひとりに人生の主軸がぼんやりとあって、いろんな選択肢で軸から近づいたり離れたりはするけれど、大きくははずれない。自然と向かうべきところに向かっていくものではないかと思います。
Q5. もし神木さんが本来なら見えない何かを見ることができる能力を手に入れられるとしたら、何の“瞳”がほしいですか?
人の本心が見える瞳です。漫画のセリフの吹き出しみたいな感じで、相手が口には出さない本音が見えるといいなと思います。いちいち声になって聞こえると、ちょっとうるさそうなので(笑)。なぜ本心が見える瞳がいいかというと、人の心理にすごく興味があるからです。俳優という、様々な人生を演じる仕事に就いたことも関係していると思うのですが、人々がそれぞれどういうときにどういうことを思っているのかをすごく知りたいです。
Q6. 神木さんは「友だちからよく恋愛相談を受ける」と過去のインタビューでおっしゃっていましたね。もし神木さんが今回演じた、恋人を守ろうとし続ける主人公・木山に「もっと彼女を大切にしたい」と相談されたら、何と答えますか?
「もう充分、大切にしているよー!」と言います。でもちょっと不器用な人だから、「君の愛情は充分に伝わっていると思うけど、ときどきサプライズをしてみるのはどう?」とアドバイスするかな。たとえば何でもない日のデートでプレゼントを急に渡したり、ドッキリを仕掛けたりしたら、彼女もうれしいと思います。あとは、もうちょっと笑顔でいられたら完ぺき!
Q7. こうしてお話ししていても、神木さんは朗らかで気遣いもできて、誰にでも好かれるタイプの方なんだろうなという気がします。人付き合いで気をつけていることはありますか?
僕は、同い年から年上の男性はすぐ仲良くなれる自信があって、年上の女性も姉がいるので付き合い方がわかります。でも年下は、下の兄弟がいないので苦戦しました。「ポケモンの金・銀は知っているけど、パールって何!?」と、世代間での共通の会話がなくて困ったことも(笑)。とはいえ後輩俳優も増えてきたし、そんなことも言っていられない。「ウザがられたらどうしよう」などと考えすぎず、「『この人、暇つぶしになるな』くらいに思ってもらえたらいいや」となるべく気持ちを楽にして、自分からどんどん話しかけるようにしています。
Q8. 理想のデートはありますか?
流れ星とか一緒に見に行きたいです。……ベタですか?意外とベタって難しいと思います。たとえば、偶然立ち寄った夏祭りの屋台でご飯を食べていたら、ちょうど背後で花火が上がるみたいなことって、よほどの奇跡が起きないとそうなりません。流れ星も同じで、ちゃんと見られるかは確実ではないけど、だからこそのロマンがある。僕はロマンチックな方が好きなので、ベタが理想なのです。
Q9. そんなデートで、女性にはどんなファッションで来てほしいですか?
シンプルな服装がいいです。ワンピースでも、ジーンズにダウンでも、シンプルでその人に合った服装なら、ガーリーかボーイッシュかとか細かいところは気にしないです。同い年や年下の子で、全身高級ブランドの服で身を固めているとかだと、ちょっと近寄りがたいかも。ワンポイントでブランドものを取り入れているとか、そういう細やかなおしゃれのこだわりは好きです。
Q10. 神木さんご自身が着るのに好きなファッションは?
最近はパーカーとアウターの重ね着にハマっています。パーカーのフードを出してスタジャンと重ねたり、チェスターコートを重ねて綺麗めに着たり。え、好きなブランドですか?…結局ユニクロかなー。ユニクロのチェスターコートはデザインもコストも、僕にとって最強です。でももしデートに行くなら、がんばって相手に合わせます。というか確実に、世の中には僕よりおしゃれな人が多いので、その相手に似合う服装を教えてもらいたい。「選んでください」と、頭を下げます!(笑)
INFORMATION
『フォルトゥナの瞳』
『フォルトゥナの瞳』
監督:三木孝浩
原作:百田尚樹『フォルトゥナの瞳』(新潮文庫刊)
脚本:坂口理子、三木孝浩
音楽:林ゆうき
出演:神木隆之介 有村架純
志尊 淳 DAIGO 松井愛莉 / 北村有起哉
斉藤由貴 時任三郎
配給:東宝
2019年2月15日(金)全国東宝系にて公開
© 2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会
http://fortuna-movie.com/
PROFILE
神木隆之介
神木隆之介
Ryunosuke Kamiki

1993年生まれ。埼玉県出身。『桐島、部活やめるってよ』『3月のライオン』などの実写映画・ドラマへの出演や、『君の名は。』をはじめアニメ映画への声の出演など、幅広く活躍。今後は大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』出演のほか、『Last Letter』『屍人荘の殺人』(ともに2019年公開)など出演映画が控える。

CREDIT

Photo: Hisashi Ogawa Movie: Corg Udo Stylist: Go Momose Hair&Makeup: MIZUHO(vitamins) Text: Yoko Hasada Edit: Milli Kawaguchi

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