ファッション、日本史、ハリポタ…好きが止まらないカルチャーボーイ。
俳優・小関裕太を知るための10のこと。
編集部が用意した『GINZA』最新号を見るなり、「よく読んでいます!」と反応してくれた小関裕太さん。2018年の朝ドラ『半分、青い。』をはじめ、テレビや映画で活躍中の俳優さんです。ご本人ののんびりした優しげな雰囲気とは裏腹に、新作映画『サムライマラソン』で演じた役は、暗殺を行う刺客の青年。撮影現場ではイギリス人監督の指揮のもと、乗馬や殺陣に挑戦するなど、刺激的な経験をしたそう。そんな映画のことから、プライベートでたくさんお持ちの趣味のことまで伺います。まずは、大好きというファッションのお話から。
- Q1.この取材が始まる前、編集部が持参した『GINZA』最新号を手にとって読んでくださっていましたね。普段、女性ファッション誌を見ることはありますか?
- 見ます見ます!僕はいつも、自分が次に着てみたい新しいファッションスタイルを探しているんですが、そうすると自然と女性の着こなしに目がいきます。というのはメンズファッションって、レディースファッションの影響を受けて後追いしていく傾向があると思うんです。だから、たとえば見たことのないような色の組み合わせとか、トップとボトムスの比率とか、ポイントで新鮮さを感じるのはいつもレディースファッションの方なんですよね。『GINZA』もよくチェックしていて、ずっと出たかった雑誌なので、今日はうれしいんです!

- Q2.ぜひ好きなブランドを教えてください。
- 「CLANE(クラネ)」の洋服はよく着ます。あるときロング丈のシンプルなトレンチコートがほしくなって探したんですけど、レディースならたくさんあるのにメンズだと全然見つからなくて。そんなときにパッと目に入ったのがCLANEのトレンチだったんです。もともとレディースから始まったブランドだからか、メンズでも服のラインがすごくきれいなんですよね。「僕が求めていたものはこれだ!」って一目惚れして、それ以来大好きです。
- Q3.小関さんがグッとくる、女性のファッションスタイルは?
- 具体的なスタイルではないんですけど、シチュエーションに合わせて着こなせる女性ってすごく素敵だと思います。普段はわりとラフな格好をしているんだけど、フォーマルな場にはちゃんと着飾って行く…そのギャップも含めてグッときます。あとは小物づかいかな。たとえばパーティーで、ドレスや靴にはみんな気を配りますよね。でも多くの人が気を抜きがちなバッグまで、ちゃんとこだわった素敵なものを持っていたりすると「あ、いいな」と思いますね。

- Q4.最新出演映画『サムライマラソン』のお話を聞けたらと思います。本作はバーナード・ローズ監督による時代劇ですが、小関さんにとって外国人監督とのお仕事は初。どんな撮影現場でしたか?
- 自由でエキサイティング、そして監督と役者が意見をぶつけ合える、いい意味でトガッた現場でしたね。監督は「君がその役でいさえすれば、台本と違ったことをやってもしゃべってもいいよ」と言って、僕ら役者がその場で提案したことをどんどん取り入れてくださるんです。映画の中で、僕の顔の上をカマキリが這うシーンがあるんですが、あれも監督とディスカッションする中から生まれたアイデア。とにかく刺激的でした。
- Q5.小関さんが演じた三郎という役の設定にもご自身のアイデアがあったとか?
- 三郎は当初の設定として、“自分の殻を破るために家を出て、江戸幕府の刺客集団に加わる育ちのいい純粋な青年”という役どころ。そこから自分なりに膨らませて、「“ウブな感じで付き合ってきた彼女に失恋したことが、家を飛び出した直接のきっかけ”という裏設定でいきます!」と監督に宣言しました(笑)。なので演じているときは、その裏設定上の恋人のことしか考えていなかったですね。僕自身はそんな三郎くんに「いやあ、いくら失恋したとはいえ、命を投げ打つのはちょっとまだ早いよ」ってアドバイスしてあげたいけど(笑)、彼にとってはそれくらい一途な恋だったんだよな、と。
- Q6.この映画のために初挑戦したという乗馬は、今も続けていますか?
- ええ、今でもよく馬に乗りに行っています。撮影のために短期間でたくさん訓練したので、最初の頃はもうお尻の皮が剥けて血だらけで乗っていましたけど、今はもちろんそんなこともなく。乗馬は今後、役者を続けていくうえでも役に立ちますし、あとリラックスできるという意味でも素敵だなぁと思って。馬は純粋な動物なので、接しているとすごく和むんですよ。
- Q7.乗馬のほか、今回は殺陣の訓練も必須だったと思いますが、どんな練習を?
- やればやるだけうまくなるだろうと思って、家の近くの公園で月明かりの中、ひとりで木刀を振り続けました。ちなみにその木刀は高校の修学旅行で買ったもの。そんな高校生の頃の自分に「役作りに役立つものを買っておいてくれてありがとう!」と心の中で感謝しながら振っていました。ときどき通行人の方に不審者を見るような目で見られながら…(笑)。
キャストのみなさんと一緒に、週2のペースで殺陣の稽古もしていました。殺陣に関してすごく憧れてきた佐藤健さんのほか、大好きな森山未來さんにも「腰を少し落とした方がいいよ」などとアドバイスをしていただきながら。


- Q8.森山未來さんを大好きな理由は?
- きっかけは映画『モテキ』のDVDでした。特典映像の中で、森山さんが記者という設定でいろんな方へインタビューをするんですが、それがびっくりするくらい本物の記者さんぽくて。「なんてリアルなお芝居をされるんだろう!」と感動しました。その後お仕事でご一緒したときに、森山さんがストレッチをしている姿を見る機会があったんですが、「これ、人間の大きさじゃないよな…?」というくらい体を縮こめていて、その身体能力にも本当に驚いて。俳優でもダンサーでもいらっしゃる森山さんのあらゆる面が刺激的だし、すごく影響を受けています。


- Q9.小関さんは多趣味だそうで、趣味のひとつとして“歴史好き”でもあるとお聞きしました。好きになったきっかけは?
- 中2のときに出会った歴史の先生のおかげで、歴史が大嫌いな教科から、一気に大好きな教科になったんです。教科書で描かれている出来事の裏側まで教えてくれたことで、純粋に興味を持てるようになったんですよね。しかも最初におもしろいと思えた時代が偶然にも、『サムライマラソン』の背景とちょうど同じ、ペリー来航の時代だったんです!
- Q10.ファッション、歴史ときて、さらに映画好きでもある小関さん。最後に、好きな映画をひとつ教えてください。
- ひとつだけ挙げるのは本当に難しいんですけど…、『グランド・ブタペスト・ホテル』が好きですね。景色の切り取り方やカメラアングルがとにかく芸術的で、目に飛び込んでくるものすべてが美しいんです。それなのに、内容的にはかなり皮肉が効いているところもよくて。あと個人的に、『ハリー・ポッター』シリーズで悪者ヴォルデモート役を演じた俳優レイフ・ファインズが主演しているというのも大きなポイントでした。
- そうそう、小関さんは『ハリー・ポッター』がお好きなんですよね!Twitterで“ロンのロンT”を着ているツイートを見ました。
- はい、子どものときからシリーズの大ファンで。実は好きが高じて去年、原作者のJ・K・ローリングさんにお会いできたんです。2018年秋に公開された『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の宣伝をしている方に声をかけていただき、NYで行われたファンイベントに参加させていただいて。いちファンとして、本当に素敵な経験ができました。


Photo: Tomohiro Takeshita Movie: Corg Udo Stylist: Satoshi Yoshimoto Text: Izumi Tsukada Edit: Milli Kawaguchi
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