春はあけぼの、じゃなくて花粉症。メイクものらず、夜もムズムズで眠れない。アレルギー反応は、カラダへ侵入してきた異物へのデトックス機能が過剰になることで起こる。そして自律神経の乱れとも関係が深い。そこで、ピラティス、アロマテラピー、鍼灸といった「ととのえる」力がある3つのアプローチに注目。いまから取り入れて、今年はうららかに〜!
花粉症シーズンもすっきり過ごせる!? 専門家に聞く3つの自然療法

1. 脳トレにも効果的なピラティス
生みの親であるジョセフ・ピラティスは、心身の機能を正すリハビリの意味を込めて「コントロロジー」と呼んでいた。胸式呼吸を用いて背骨をしなやかにするこのメソッドは、今では「ピラティス」という名で親しまれており、ヘルシーなボディとマインドを作る。なぜピラティスが花粉症改善につながるのか。それは、自律神経が背骨を伝って全身を巡っているからだ。花粉症に悩まされている人は首・肩・胸周りの背骨が凝り固まっていることが多く、息の通りもよくない。そこで、頚椎と胸椎をゆるめるポーズを取ってコリをほぐして、背骨を通る神経を刺激することで脳の活性化を促す。もちろん、これらの動きをする際は胸式呼吸で。トレーニングと呼吸法の2アプローチで自律神経を整えていくのだ。
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2. いい香りは心もほぐす、アロマテラピー
五感の中で、もっとも本能的だといわれる嗅覚に働きかけて、心身のトラブルを穏やかにしてきたアロマテラピー。ラベンダーやオレンジといった植物から抽出した精油は、さまざまなコンディションに対応している。ちなみにムズムズには、ユーカリのようなすっきり系との相性がいいそう。そんなアロマテラピーの力をより効果的に享受するために、自律神経のバランスを“見える化”して測定。その結果を元に自分だけのアロマを調合するワークショップも開かれている。自分に合う香りで自律神経を整えていこう。
THE PUBLIC ORGANIC
3. 巡りをよくするツボBig3
東洋医学では鼻と肺の臓腑は密接な関係だ。呼吸器系を司る肺経と、その表裏にある大腸経を整えて巡りの良い状態を目指したい。また、自律神経の乱れもアレルギー症状の引き金となる。そのため自律神経をととのえるのも大切だ。そこで鼻づまりを緩和して呼吸を楽にしてくれる3つのツボをピックアップ。親指やツボ押し棒、市販のシール鍼などを使って、合間に刺激してみると気分もホッとするかも。