ヒロインのパーソナリティを映し出すヘアスタイルとメイクアップ。 危うげで攻撃的、大胆でミステリアス、そして噓のない佇まい……ずっと忘れない“彼女”をイメージしたポートレートをお届けします。
あの主人公へオマージュ。私のヘアメイク・アイデア vol.2
MIA KITORA in 『コックと泥棒、その妻と愛人』
MIA KITORA
in 『コックと泥棒、その妻と愛人』
フェティッシュなルックと赤の存在感
「ジャン=ポール・ゴルチエが衣装を手がけた『コックと泥棒、その妻と愛人』は、私がこよなく愛する作品。主人公、ジョージーナがまとう服は、ボディスーツやボンテージ、羽のような帽子や透けたランジェリーと、官能的ながらもパンキッシュ!そしてシーンの背景と同色に服が変化するのも面白い。緑のキッチンでは緑に、バスルームでは白にという風に、ファッションで自分の存在をカモフラージュしているのかもしれません。そして、隙がないルックと同じく、ヘアメイクもいつも完璧。今日は映画のキーカラー、赤を意識してダークレッドのリップに真っ赤なイヤリングとネイルを。きつく巻いた髪とスモーキーな目元も彼女らしさです」
ヘレン・ミレン
『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)
フランス料理店に出資する横暴な泥棒のアルバートと、ヘレン・ミレン演じるその妻、常連客の愛人、コックの人間模様。ピーター・グリーナウェイ監督が倒錯的な世界観を描く。
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ミア・キトラ>> 1993年、大阪府生まれ。自身が運営するクリエイティブエージェンシー「KITORA AGENCY」では〈TTT MSW〉〈Mister Green〉〈YAMANE & CO〉をプロモーションする。
Photo_Mayumi Hosokura Hair&Make-up_Yuka Toyama (mod’s hair) Text&Edit_Sakiko Fukuhara