ヒロインのパーソナリティを映し出すヘアスタイルとメイクアップ。 危うげで攻撃的、大胆でミステリアス、そして噓のない佇まい……ずっと忘れない“彼女”をイメージしたポートレートをお届けします。
💅🏽BEAUTY
あの主人公へオマージュ。私のヘアメイク・アイデア vol.1
YUKI BENIYA in 『17歳のカルテ』
YUKI BENIYA
in 『17歳のカルテ』
うつろう気持ちのような“不安定”な前髪
「初めて観たのは19歳くらいの時。殻に閉じこもっていた当時の自分とどこか接点がある気がして、DVDを手に取りました。個性豊かな登場人物の中でもひと際衝撃的だったのが、アンジェリーナ・ジョリーが演じるリサ。リーダー格で、怒りを抱えたアグレッシブなキャラクターとして描かれていますが、彼女の心はずっと空虚。自分で切ったようなガタガタの前髪、血の気が抜けたようなファンデーションの色、くすんだ目元とオレンジベージュの唇。ただ不健康なだけではない顔つきからも、アンビバレントなパーソナリティが感じられます。物語の終盤で主人公、スザンナがリサに塗ったピンクのネイル。私の小指はそのオマージュです」
アンジェリーナ・ジョリー
『17歳のカルテ』(99)
精神病院に入院した主人公、スザンナが出会ったエキセントリックな患者リサ。さまざまな心の闇を抱える少女たちの姿を映したジェームズ・マンゴールド監督の群像劇。
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ユキ・ベニヤ>> 2017年よりモデル活動をスタート。自身のハンドニット・レーベル〈yukibeniknit〉も主宰。最近はグラフィティアートに興味があり、オリジナルステッカーも制作中。
Photo_Mayumi Hosokura Hair&Make-up_Yuka Toyama (mod’s hair) Text&Edit_Sakiko Fukuhara