今っぽさや流行は、確かに気になる。でも、そんな呪縛を思い切って手放してみると、誰にも真似できないメイクが見つかります。
ニッポン美人化計画 : 今っぽさや流行を思い切って手放してみると、誰にも真似できないメイクが見つかります

今月のミューズが生まれるまで
増田江花さん
学生
2018. 1. 12 at Jingumae Photo: UDA
肩からかけたコート ¥90,000(ヨウジヤマモト プリュス ノアール | ヨウジヤマモト プレスルーム)/チュールワンピース ¥47,000(Chika Kisada)
増田さんは、古着好きの学生。いつもメイクするときは、眉を描き足して、赤いリップをつけるのが定番だという。
「彼女にちりばめられた今っぽさを、あえて全部なくしてみたら…。そんな発想から見えてきたのが、無彩色の世界観。そこに彼女の色っぽい目つきを掛け合わせると、温度感を抑えたモダンな色気につながるように思いました」(UDAさん)
あからさまな生々しさは出したくないけど、素の彼女を感じる生っぽさは残したい。そこで、肌づくりは部分的なコンシーラーのみに。
「瞼の重たさを生かして、クマのようにアイシャドウを。ともすると不健康に見えるので、ネガティブに見せないように、肌に赤みがさしたようなチークでバランスを取っています」(UDAさん)
さらに目元には、赤みのパープルのアイラインと睫毛の先端のみにバーガンディのマスカラで、さり気なく女っぽさを加えた。
素肌の気になるところをコンシーラーでカバー。アイメイクは、上下瞼にトープブラウンのアイシャドウ(1)を使用し、指でアイホールの範囲内に塗る。下瞼の目頭の部分に濃く重ねると立体的な重さが出て色っぽくなる。このアイシャドウとのバランスをとるために、青みピンク(3)のチークを塗る。頬骨の高い位置を中心に、肌が上気したときに赤みがでる部分に広げる。上瞼は目の幅いっぱいに、ワインレッド(2)でアイラインを描き、睫毛の先端のみにバーガンディのマスカラを塗る。リップメイクは、ティントグロス(4)を。中央のみに塗り、淡いピンクの唇に。全体の静かなムードに合わせ、手元はダークカラー(5)を透けるように一度塗りで仕上げる。
- 1
深みのあるクリームカラー。透明感のあるつややかな発色。ヴィセ アヴァン シングルアイカラー クリーミィ#104 ¥800*編集部調べ*2/16発売(コーセー)
- 2
リッチな発色のワインカラー。色持ちも優秀。リキッドラスト ライナー #キープ イット カラント ¥3,200*3/15発売(M・A・C)
- 3
クリームタイプの青みピンクとスポンジのセット。スウィートマカロン ブラッシュ&ブレンダー #02 ¥4,800*限定発売中(ランコム)
- 4
唇のpHで色が変化。グロス・アンテルディ #01 ¥3,700(パルファム ジバンシイ〔LVMHフレグランスブランズ〕)
- 5
さりげないラメ入り。ネイルカラー F #700 ¥1,200*限定発売中(アナ スイ コスメティックス)
UDA
メイクアップアーティスト。雑誌・広告のファッション&ビューティや著名人を手がけるほか、舞台のメイクプランニングも。本企画ではディレクションから担当。作品のアーカイブも見られるHPがオープン!uda-kesho.com/top
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MAKE-UP: UDA PHOTO: Naoto Kobayashi STYLING: Arisa Tabata HAIR: KANADA (LAKE TAJO) Text: Ryoko Kobayashi