井上さんのとろんとした目元から漂ってくるアンニュイな雰囲気。そこを、違った要素で際立たせるべく、80?’sムードのトラック風スタイリングを検討。イエローのパーカを着たところで、UDAさんがひらめいたのが、赤を使ったメイクだ。
「服の黄色に負けないようにと、インパクトのある強めのアイラインのような取り入れ方は、今回は、ちょっと違う。あくまでナチュラル感はキープして、空気として(・・・・・)取り入れたい。そこで、パウダーを選び、目元エリア全体を染めるようにうっすらと使いました」(UDAさん)
さらに、アイブロウやアイラインにも赤を仕込んでいくと、熱に浮かされたような表情に。井上さん自身、「赤が好きで、髪色も赤にしているんです」ということもあって、抵抗なくなじんだ。
「目元に適度な重たさも出て、彼女のとろんとした目元が、よりポジティブに見えてくる気がします」(UDAさん)
ベースメイクは、井上さんが自分でメイクしてきた状態を生かして、ムラを整える程度で完了。アイメイクはまず、アイゾーンに、ブラシで赤のパウダーカラー(4)を広げる。色をのせる範囲は、両目のアイホールをつないだエリアの内側。そこからはみ出さないようにするのが、自然に見えるコツ。さらに、顔の凹凸によって同じように塗っても色の強弱が出るので、見た目で均一に見えるように調整する。目元周辺にも同系色を使えば、色が悪目立ちせずなじむので、アイブロウにも赤茶(3)の眉マスカラを使用。さらに、目の上下にピンクのアイライナー(2)を入れ、潤んだような瞳に。ネイル(1)は、クリアなオレンジ。