オリンピックを目前に東京各所は盛り上がりを見せている。本企画はあらゆるゲストが「東京」の街をテーマに今感じたままに選曲するプレイリスト連載。初回のゲスト、コーネリアスさんにはプロローグとして東京全体の空気を選曲していただきました。地元・駒沢のエピソードとともに、移りゆく東京をお楽しみください。
コーネリアスが選曲する「東京」をテーマにしたプレイリスト|MUSIC AROUND THE TOKYO vol.1

「僕が東京と聞いてイメージするミュージシャンは細野晴臣さんやYMOなんです。『テクノポリス』の”TOKIO”とかね。いろんな時代での東京があるけど、YMOは日本が東京という街を世界に初めてプレゼンテーションするときに『ソニー』や『インベーダー』とかと一緒に出ていった、東京が一番勢いのある時代を象徴しているバンドであり音楽。一番キラキラしていた東京をイメージするんです。3人とも東京出身だしね。自分も東京が地元だけど実際に住んだことあるのは世田谷区と目黒区と渋谷区くらい。なかでも駒沢周辺には一番馴染みがあって、そういえば小学校二年生くらいかな、駒沢公園の五重塔のとこに駒沢通りがあるでしょ?そこで車に轢かれたことがあるんだよね(笑) 友達が家に遊びに来るので公園まで迎えに行ったら途中で轢かれちゃって。軽傷で済んだけど、その日はうちでケーキが出たのに僕だけ顔に包帯巻いてて食べられなかったていう……。あとは『東京の人』というウチの親父が歌っている曲も。マヒナスターズは昭和30年代に主に活動していたグループなんだけど、この頃の東京っていうと”銀座”のことで、その時代の東京はこういう雰囲気なのかなぁと。最後は黛敏郎さん(現代音楽の作曲家)の1964年の東京オリンピックの公式テーマ曲。市川崑監督の『東京オリンピック』というドキュメンタリー映画に使われているんだけど、この時代はまだ戦後の雰囲気もあって、ここから東京や日本が復興していくきっかけとなったので、今このタイミングで聞いても面白いかなって。時代の違いを感じるというかね。」
Playlist
1 Richard Beggs / Intro / Tokyo
2 SKETCH SHOW / Attention Tokyo
3 細野晴臣&イエロー・マジック・バンド / 東京ラッシュ
4 Japan / Life in Tokyo
5 Bryan Ferry / Tokyo Joe
6 Sonic Youth / Tokyo Eye
7 The Names / Tokyo Twilight
8 The Books / Tokyo
9 Beach House / Tokyo Witch
10 Melon / Serious Japanese Tokyo Club mix
11 Brand New By Tomorrow / Rain (Tokyo)
12 武満徹 / 東京戦争戦後秘話
13 和田弘とマヒナスターズ / 東京の人
14 Michael Franks / Rainy Night In Tokyo
15 Thundercat / Tokyo
16 Sandie Shaw / Tonight in Tokyo
17 Elvis Costello & The Attractions / Tokyo Storm warning
18 Pere Ubu / 30 seconds over Tokyo
19 Yellow Magic Orchestra / Tokyo Town Pages
20 黛敏郎 / 東京オリンピック
※Apple Musicにない楽曲はCDやYouTubeで聴いてみてね!
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小山田圭吾さんのインタビューはこちらから。