廣瀬さんは27〜32歳の6年間「仏像ガール」としてメディアなどで活躍。好きなことを仕事にしていたのに、忙しい日々で無理をしていた自分に気付き、活動を休止。ブッダが伝えたことをもっと知りたい! と思いインドへ何度も足を運ぶなか、ある日ストンと腑に落ちた「幸せのヒント」とは…?
🎨CULTURE
元仏像ガールが語る「ブッダが教えてくれた 幸せのヒント 」
幸せになりたい!
みんなきっと、心のどこかでそう思いながら生きています。でも、幸せって、人それぞれ。健康でいること、お金があること、大切な人と一緒にいること……。
幸せの定義は人によってちがうのに、約2500年前、ブッダは「すべての人が幸せになる方法」を見つけようとしました。6年も苦しい修行をしても見つからず、「そうか!」と気づいたのは、菩提樹の下で瞑想しているときでした。
ちゃんと生きること。これが、ブッダが気づいた幸せになる方法です。驚くほどシンプルですが、大切なキーワードがふたつあります。
ひとつは、「自分」。誰かと比べて自信をなくしたり、他人にどう思われるか気にしすぎていませんか?
選択肢があったら、自分が心地いいと感じるほうを選ぶと、幸せの種は育っていきます。
もうひとつは、「今」。昔の失敗を引きずってしまったり、いつか起こるかもしれないことを心配して不安になってしまうこと、ありますよね。でも今、この瞬間は何も起こっていないことに気付くと、スッと楽になれたりします。
他の誰でもない、あなたの幸せのために、一歩ずつ踏み出していきましょう。
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広瀬郁実
幼い頃の父の死をきっかけに 仏像と出会い、大学で仏教美術を学ぶ。 著書に『感じる・調べる・もっと近づく 仏像の本』 『でかける・感じる・きっと出会える 仏像の旅』(共に山と溪谷社)など。
collage: Akihiro Kubota