堺雅人と阿部寛が毎回波乱の展開を乗り越える日曜劇場『VIVANT』(TBS日曜夜9時〜)。思いがけない事実が次々発覚した4話を、ドラマを愛するライター釣木文恵と漫画家オカヤイヅミが振り返ります。3話のレビューはコチラ。
🎨CULTURE
考察『VIVANT』裏切りに次ぐ裏切り!4話
「そうだったのか!?」がどんどん塗り替えられていく数十分間
考察『VIVANT』4話
「そうだったのか!?」
衝撃の連続
『VIVANT』4話は、いくつもの偏見と常識(と思っていること)によって見えていないものがある、と突きつけられた回だった。
まず、世界的なハッカーが日本の若い女性・太田(飯沼愛)であるという意外性。そして彼女が古い落語を好むというギャップから正体が判明した。彼女を動かしていたのがテロ組織「テント」のモニター(工作員)で、乃木憂助(堺雅人)の仲のいい同期・山本(迫田孝也)であったという展開。3話のレビューで「福澤作品では『同期』は信頼のおける、無二の親友として存在しがち」なんて言ったそばから裏切られた。
そして、4話最大の裏切りは主人公の乃木、その人。彼は秘密特殊部隊「別班」の人間で、野崎守(阿部寛)ら公安を利用してテントの真実に迫ろうとしていたのだ。
忽然と姿を消した太田の行方を探る中で、
・太田に執拗にアプローチしてきたのが長野専務(小日向文世)
・長野の経歴の空白は薬物更生施設に入っていたため
・山本が宇佐美(市川猿弥)、原(橋本さとし)、水上(古屋呂敏)を呼び出すが、それは乃木の指示
・しかし本当はバルカにいる山本の写真を発見した乃木と野崎の策略で、山本を太田の元に向かわせるための罠
・逃げた山本が野崎たちの尾行から姿を消す。その手助けをしたのは謎の男・黒須(松坂桃李)
・黒須は山本の味方かと思いきや山本を探していた「別班」のメンバーであり、その上司が乃木!
……こうして箇条書きにしただけでもいくつもの「そうだったのか!?」がどんどん塗り替えられていく数十分間だった。
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Edit: Yukiko Arai