乃木憂助(堺雅人)が別班であったことが明らかになった4話に続き、次々と乃木の過去が明かされる日曜劇場『VIVANT』(TBS日曜夜9時〜)5話を、ドラマを愛するライター釣木文恵と漫画家オカヤイヅミが振り返ります。4話のレビューはコチラ。
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考察『VIVANT』解けても解けても増える謎!5話
変化する「敵か味方か」の意味
考察『VIVANT』5話
変化する
「敵か味方か」の意味
「敵か味方か、味方か敵か」。1話ごとに敵が味方になり、味方が敵に変わる。毎回突きつけられるこのキーワードが、5話はまた違って見えた。
衝撃の4話で乃木憂助(堺雅人)が別班と判明するまでは、あくまでも乃木目線で誰が敵で誰が味方か、という見方をしていた。野崎守(阿部寛)の素性や本心を疑ってさえいたときもある。
けれども、5話では乃木自身が野崎の敵のような存在になってしまう。テロ組織「テント」を追うという目的は同じだが、乃木らはそのためにテントのモニター(協力者)であった山本巧(迫田孝也)を自殺に見せかけ葬った。勘のいい野崎はそのことで乃木を疑っている。
乃木の真実に迫るため、野崎はドラマ序盤であれだけ自分たちを追い詰めたチンギス(Barslkhagva Batbold)とタッグを組むことに。まさに「敵が味方になる」状況だ。再びバルカが舞台になるだけで、1〜3話のダイナミズムを思い出してワクワクしてしまう。これまでの乃木の行動の裏にあった別班としての振る舞いが次々と明らかになる衝撃の場面ではあるが、ドラム(富栄ドラム)とチンギスが野崎に振り回されるさまにはつい頬がゆるむ。
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Edit: Yukiko Arai