さまざまなジャンルでモノクロームの話題が飛び交っています。 旬のクリエイションや現象から、いま注目すべき理由を考える。
🎨CULTURE
現代アートの主役は、黒
なぜ今、黒と白なの⁉最新トピックス2
現代アートに見るシンプルな色の強さ
黒と白という究極のツールは、現代美術でも無視できない。たとえば、ウィーン・ルードヴィヒ財団近代美術館で個展『黒、白、光』が開催中(2024年1月7日まで)のアダム・ペンドルトン。米国に生きるブラック、またクイアとして、言語や歴史を素材に抽象画を描き上げていく。
パリのチェルヌスキ美術館は、在仏韓国人アーティストの墨色にフォーカスした展示を企画(9月24日で終了)。リー・バエの半立体作品では、木炭の深い色味が主役に。リー・ウォン・ジーは韓国の伝統紙ハンジを土台に濃淡を作り出す。主に絵画を制作するハイ・スーク・ヨーはこう語った。「黒は、すべての潜在的な色の沈黙。光と共存し、互いの存在を確認し合います」
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Photo: Miu Yasuda Text&Edit: Aiko Ishii, Motoko Kuroki, Junk Tatsumi Cooperation: Azumi Hasegawa