6月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする映画をご紹介。
世界の映画祭を席巻したサスペンス・スリラー『ありふれた教室』
6月のG’s FILM REVIEW
『ありふれた教室』
ポーランド系ドイツ人女性の教師カーラの担当する中学1年生の教え子が、相次ぐ盗難事件の犯人として疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自の犯人捜しを開始する。トルコ系移民の息子としてドイツで生まれたイルケル・チャタクが脚本・監督を担当。それぞれに異なる真実をひとつに絞って探求しようとする行為と、また個々が信じたい正義の名の下に責めやすい誰かを排除しようとする行為、両面の暴力性を巧妙に浮き彫りにする作品。
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『ありふれた教室』
5月17日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国公開中。
©if... Productions/ZDF/arte MMXXII
©ifProductions_JudithKaufmann
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Recommender_小川知子
ライター。KYOTOGRAPHIE 2024(〜5/12)で見た川内倫子+潮田登久子『From Our Windows』@京セラ美術館のそれぞれ感に、理想的な距離と関係を見た気がした。