2025年7月27日(日)まで、亀有の「SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)」で、シンガポールのインディペンデントリサーチラボ「アトリエ ホコ/Atelier HOKO」による展覧会が開催。
「本を読むとはどういうことか?」をテーマにした展示
シンガポールのインディペンデントリサーチラボ「アトリエ ホコ」が読書の疑問を投げかける

2002年にシンガポールのデザイナーAlvin HoとClara Kohによって設立された、インディペンデントリサーチラボ「アトリエ ホコ」。現実を新たな視点で見つめ直し、あらゆる現象に対して好奇心を持つことで、人間のオープンさと無知である力を探求している。
彼らの代表的なプロジェクトが『Science of the Secondary(取るに足らない科学)』という雑誌。毎号、一つテーマを立てて日常の中に存在する“取るに足らないものごと”を掘り下げ、人々が意識することのない事象や感覚を探っている。これまでに、“りんご”や“窓”、“ソックス”といったキーワードを題材にしてきた。そして、新しく発表された最新号でフォーカスしたのは、“本”。新刊リリースにあたって、亀有の「SKAC」で『BOOK?』展が開催されている。

展示では、デジタルメディアが私たちの物理的な世界との関わり方を変えつつある今、「本を読むとはどういうことか?」をテーマに読書という行為にまつわる人間のふるまいや感覚について、さまざまな“問い”を来場者に投げかける。
本のサイズや形状、紙の質感はどのように規定され、読書体験にどんな影響を与えるのか?見慣れたソフトカバーの雑誌が、豪華なハードカバーだったら?もし、本がページを閉じることを拒否したら?……素朴な疑問や想像から生まれたいろんな本が並ぶ本展。なにげなく開いていた“本”という存在を多様な視点から改めて見つめ直す機会を得ることで、“読む”ということの本質に立ち返られるはず。
ℹ️
『BOOK?』
会期_開催中〜2025年7月27日(日)
営業時間_11:00~19:00
*カフェ「TAWKS」 8:30~18:00 / 土日祝 11:00~18:00(月・火曜 定休)
会場_SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)
住所_東京都葛飾区西亀有3-26-4
Text_Nico Araki