一番のお気に入りは招待された一軒家レストラン、シャヴィ・ロミ
ジョージアはロシア、アジア、ヨーロッパと異なるカルチャーを持つエリアに近いため料理もバラエティに富んでいます。例えば小籠包に似たジョージアのソウルフード「ヒンカリ」。可愛いねじりの部分を指でつまんで(この部分は食べない)フォークですくい上げ、まず肉汁(とってもジューシー)をいただきます。オーダーは10個単位でした。ファッションウィークで友達になった地元っ子に連れて行ってもらいました。今回はいくつかのレストランに行った中で一番のお気に入りを紹介したいと思います。
中心部から街のランドマークであるファブリカ(外壁に特徴があるカフェやショップが入った複合施設)を過ぎると急にローカルな住宅街の景色に変わります。こんなところにレストランがあるのかな、と少し不安になるとそこ見えてきたのはユーモラスな食卓を描いた壁画が!それが今回訪ねた一軒家レストラン「SHAVI LOMI(シャヴィ・ロミ)」です。
広い敷地に建つその邸宅はノスタルジーに溢れた映画セットのロケーションを訪れたようでした。その独特な花柄や色合いに心奪われてしまいました。代々受け継がれたラグやファブリックが色とりどりにテーブルを覆っています。サーブされるお皿も料理ごとに柄や色が異なり、食器棚のお気に入りが全てテーブルに集められたんじゃないか、と思うくらい素敵でときめきが止まりませんでした。かなり個人的な趣味で作り上げられた空間がリラックスできる理由は、その人らしさがとってもオープンになっている状態からかもしれない、と食事をしながら思いました。
フムスや野菜、チーズなどを盛り合わせた前菜(正直これだけでお腹いっぱいに!笑)に始まり、小麦粉と水にヨーグルトを加えて作るハチャプリ、サラダそしてクリームスープなどを酸味のある濃いベリージュースと一緒に美味しくいただきました。ハチャプリはクレープのようなチーズ入りパンです。オーブンで焼いたジョージアのソウルフード。バリエーションも豊富で最もポピュラーなものはジョージアの中西部イメレティ地方のハチャプリです。スグルニという塩分の強いチーズが入っていて、このメニューは滞在中、毎日テーブルに上がりました。ボリュームがあるのでメインにたどり着けないので、美味しいのに毎回一切れだけいただいていました。