〈リチャードソン〉クリエイティブディレクター、アンドリュー・リチャードソンとは?マルチメディア・ブランドを構成するエピソードを紹介する。
アンドリュー・リチャードソンに迫る|Richardson × Chloë Sevigny 仲間とつくるコラボレーション vol.2

ANDREW RICHARDSON
スティーブン・マイゼルが撮影したマドンナの写真集『SEX by MADONNA』(1992年)にスタイリストとして参加しその名を馳せ、1998年にはセックス、アート、カルチャーをテーマにした雑誌『リチャードソン』を創刊。ラリー・クラークやリチャード・プリンス、クリストファー・ウールなど写真家、美術家がコントリビューターとして名を連ね、既成概念を打ち破るヴィジュアルを世に送り出してきた。
BRAND HISTORY
2003年には『A3』のカバーデザインをプリントしたTシャツを〈シュプリーム〉からリリース。これがきっかけとなり、アンドリューはアパレルウェアブランドを本格的にスタートするアイデアを思いつく。2010年には7年ぶりとなる『A4』のリリースに合わせ、代官山の「ボンジュール レコード」でポップアップストアを開催。その後も、象徴的なRマークのグッズやフィロソフィーを体現するTシャツ類、オランピア・ル・タンがデザインしたレターロゴのジャケットなどで、〈リチャードソン〉の人気は一部のカルトファンのみならず、ファッションラバーまでをも巻き込んでいくこととなる。2018年にはキム・カーダシアンが表紙を飾った『A9』を発表。
2020年には東京店をオープンし、カルチャーとファッションの蜜月関係からなる“Provocative(挑発的)”な世界観は拡張を続けている。
COLLABORATIONS
雑誌をエディットするように、多くのアーティストとのコラボレーションを発表。東京店のオープンを記念して発売された〈シュプリーム〉とのコラボTシャツは、出産を控えたクロエ・セヴィニーが着用して話題に。秋冬シーズンにはマルチメディアアーティスト、ジャネット・ヘイズのカプセルコレクションもお目見えする。
TOKYO SHOP
NY、LAに続き、昨年オープンした東京店には、過去の出版物を含む、フルラインナップが一堂に。フィッティングルームには『Richardson』に掲載された過去ヴィジュアルもずらり!アパレルラインに限らず、ブランドを取り囲むカルチャー要素が体感できる空間だ。クールなTOKYOスタッフ、KANとCrystalの着こなしにも注目したい。
CAPSULE COLLECTIONS with Chloë Sevigny
スタジオ54をはじめとする過去のパーティカルチャーにインスパイアされたコラボレーション。90年代のダウンタウンNYを象徴するスタイルアイコン、クロエ・セヴィニーとタッグを組んで発表されたアイテムは、パーティムードを盛り上げてくれる多幸感あふれる仕上がりに。クロエから届けられたポジティブなエネルギーを身にまといたい。Richardson Tokyoと公式オンラインストアにて発売中。