どこのブティックにも必ず備わっているもの、それはフィッティングルーム! 意外と知らないこの部屋にはブランドの世界観がギュッと詰まっています。
「バレンシアガ 青山」のフィッティングルーム|洋服を引き立てるのは装飾を排したミニマリズム

バレンシアガ 青山
洋服を引き立てるのは
装飾を排したミニマリズム
表参道からみゆき通りに入ってすぐ、昨年11月にオープンした店舗のガラスカーテンが長く続くファサードは見た目にインパクト大。表通りに面したガラス壁の内部にもう1枚ガラスをレイヤーさせて、内と外が曖昧につながる演出がされている。店中に入るとさらにビックリ、左右に長く延びたフロアの両端は天井から床まで鏡張りになっており、通路が無限に延びているかのような錯覚を起こさせる。フロアごとにカーペットの色が変わり、1階と地下1階はグレー、2階はレッド。フィッティングルームも扉を閉めれば両サイドのミラーに囲まれて部屋が果てしなく続くかのよう。高い天井から下がる白いブラインドカーテン、床に固定されたシンプルなスチールラック、実用的なオフィスチェアと内装は徹頭徹尾ミニマルでインダストリアル。コンテンポラリーでクリーンな空間は、アーティスティック・ディレクターのデムナ・ヴァザリアの意向が反映されているそうだ。高級ブティックに都市の現代性と、公共施設のような無機質さを融合させ、他にはない魅力を放っている。