1977年から40年続くSF超大作『スター・ウォーズ』シリーズ。どちらかと言えば、男の得意分野というイメージだが、聞いたことがないという人はいないだろう。2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』からヘルシーな女性が主人公となり、骨太なイメージが軽減されている。だからこそ、これまで苦手意識を持っていた人は安心して聞いてほしい。新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開(2017年12月15日から全国ロードショー)を記念して、映画衣装のエッセンスを融合させた〈ラグ & ボーン〉のカプセルコレクションが発表された。
『スター・ウォーズ』シリーズ 公開から40年〈ラグ & ボーン〉が手掛けた現代版ジェダイの服

「スター・ウォーズ」シリーズをテーマとした今回の企画。「昔から映画の大ファンでした」という〈ラグ&ボーン〉デザイナーのマーカス・ウェインライトが、スター・ウォーズ愛を注ぎ込んだ渾身作がずらりと並ぶ。
なかでも象徴的なのが、反乱同盟軍のレイア将軍(過去、レイア姫として出演)が着る戦闘服をベースにした、このルックだ。カラーリングや素材感、ドローコードのディテールを劇中から抽出し、〈ラグ & ボーン〉の定番ウェアに落とし込まれている。これまでスター・ウォーズをテーマにした企画といえばキャラクターものが大半だっただけに、今回は特に際立ってデザイナーの本気度が伺える。
衣装のディテールが元ネタになったアイテムの他にも、銀河帝国軍の機動歩兵 ストームトルーパーのモチーフを胸にプリントしたスウェット(上モデル)や、劇中で用いられる銀河標準語 オーラベッシュ語で“ギャラクシー”と描かれたTシャツ(下モデル)など、どれもファンなら知る忠実な仕上がり。逆に、映画を知らない人は、ワンポイントの効いたキャッチーなアイテムとして取り入れられる。
人種、年齢、性別問わず、大きなフード付きマントがジェダイ(銀河を司るエネルギー“フォース”とライトセーバーという剣を操る正義の守護者)の基本コスチューム。それに習って、このメンズパーカもジェンダレスに楽しみたい。
ウェアの他に小物も充実。宇宙船内のパーツを型押したシルバーのレザーグッズは、これからの時期のギフトにもおすすめだ。
「スター・ウォーズをリフレッシュさせながらも、〈ラグ & ボーン〉のお客様も理解できる現代版ジェダイの着る服を作りたかった」とデザイナーが語る通り〈ラグ & ボーン〉の定番アイテムがベースになっているだけに、どれも街で取り入れやすいリアリティがちゃんとキープされている。この冬、きっと東京にジェダイが溢れる。見かけたら、こう声をかけてみて。「フォースと共にあらんことを」(ジェダイの挨拶)
〈ラグ & ボーン〉デザイナーのマーカス・ウェインライト自らが解説するムービー。全アイテム12月2日より〈ラグ & ボーン〉表参道店とGinza six店で販売予定。収益の一部は、難病児童支援活動に取り組む米NPO法人「スターライト・チルドレンズファンデーション」に寄付される。
© & TM Lucasfilm Ltd
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宮田恵一郎
POPEYE専属エディター&ライターを経て、2012年にフリーランスとして活動。スタイリスト吉田恵さんと共に、本誌のファッション講座「チャリ&メグ」にも登場。
Text:Keiichiro Miyata