パーカ、ジャケット、パンツ…。毎日のようにジェンダーレスファッションを楽しむ賢者をスナップする企画「メンズ服が似合う人」。 メンズ/ユニセックスの服を選ぶ独自の哲学とは?
モデル 蜂谷ジュリーのメンズ服の取り入れ方
「2000年代初頭のストリートスタイルが好き」
蜂谷ジュリー
モデル、翻訳家
polo shirt_USED (N.HOOLYWOOD)
pants_USED (LEVI’S®)
bag_USED (C’N’C COSTUME NATIONAL)
「男子に交ざってサッカーしていた子どもの頃は女性らしい服が苦手でした(笑)。20代はパンクにハマって過激な格好も。少しは大人になったのかな」
メンズ歴を笑いながら話してくれたジュリーさん。今日の服はオール古着。
「リメイクのリーバイス®は、ウエストを折って丈を調整しています。ほかはフリマアプリで。2000年代初頭のストリートスタイルが好きで、その時代のブランドを設定しているので、好みのテイストに近いものが見つけやすいんです。新品は友人のブランドなどまわりのコミュニティだけと決めています。昔のかわいいアイテムがあるんだから、もったいない」
こだわるのはフィット感とシルエット。
「男性向けの服はミニマルで無駄な装飾がないのが一番の魅力。自分らしく着こなすために、細身のものを選んでいます。あらたまった席では肩パッド入りのテーラードジャケットを愛用。セットアップやデニムを合わせたり、素肌に羽織ってもかっこいい。大きなシャツを1枚でドレスっぽく着るのも好きですね」
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蜂谷ジュリー
はちや・じゅりー>> 1994年パリ生まれ。2015年に来日しモデルの仕事を経験後、22年に東京へ拠点を移す。モデル業の傍ら、日・仏・英語を生かし、書籍やバイリンガル雑誌などの翻訳も手がけている。
Photo_Shiori Ikeno Text_Naoko Sasaki